本物の中国料理 鑫福 (シンフク)さん 訪問記
以前に、ビャンビャン麺が看板メニューの朋友雑穀食府さんに行くために調べていたところ、気になるお店がありました。
大阪 島之内にある鑫福 (シンフク)さんに行ってきましたので、ご紹介します。
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鑫福 (シンフク)さんについて
ご存じの方には「今さら…」という本場の中国料理店で、大阪 道頓堀から東へ徒歩15分ほどの島之内にあります。
鑫福 (シンフク)
大阪府大阪市中央区島之内2丁目9−11
電話番号: 06-6213-1828
Google Mapsにもたくさんの写真や口コミが掲載されています。
お店の外観写真を見ると「中華料理・中国串焼き」とありますが、料理の写真はどう見ても本場・本物の中国料理で、中華料理ではありません。正直、ちょっと入りづらそうな感じもしました。
口コミも星4か5の高評価が圧倒的に多いのですが、星1もあって評価はほぼ真っ二つ。
数年前以上の口コミも多いのですが、星1の原因は店員さんの態度や衛生面があげられていました。
高評価の口コミからは、味を絶賛する声がたくさん!
筆者は、よほどでなければ店員さんの態度なら気にならないし、衛生面なら屋台と思えばいい。
これは行ってみるしかありません。
お店の名前にある「金」が3つの漢字は日本ではあまり馴染みがないですが、中国では商売繁盛を願って屋号に使われることも珍しくありません。
中国語では
鑫福 [xīn fú] [シン フゥ↑]
と発音します。
鑫福 (シンフク)さんに到着
写真で見た通りの外観で、レストランというよりも中国物産店の店構え。
他に入口はないのか…とためらってしまいますが、入店みると店内はやっぱり中国物産店。
いろいろな中国の料理・食材に加えて、果物などが所狭しと並んでいます。
「食事できますか?」と聞くと、店内奥のテーブル席に行くように案内されました。
入口付近には いろいろな料理が並んでいて、筆者の大好きな"茶蛋" [chá dàn]らしきものを発見!
聞いてみるとそのとおりで、店内でも食べられるそうです。これは期待!
奥に進むと、4人用の掘りごたつ席が4つ並んでいます。
飾った感じも特になく、まさに昔ながらの食堂、といった感じです。
先客で、日本人ビジネスマンが4名いました。
豊富なメニュー
写真・日本語付きのメニューには、本当に多くの料理があって、迷ってしまいます。
「中国串焼き」も看板メニューですから、まずは大好きな「羊肉串」と、「鶏のハツ」を注文。
あと、本場の中国料理のお店ではチャーハンも試してみたいので、「揚州チャーハン」を注文。
おひとりさまの訪問のため量も頼めないので、お勧めを聞いてみると「四川風ヨダレ鶏」とのことで、こちらを注文しました。
もう少し注文してみたいのですが、量が多すぎるようなので断念です。
あとは、店内で見た「お茶の煮卵」を1つ…と思っていたら、店員さんは「2つにしたら?」と押してきます。
筆者との会話は中国語なので、中国のノリです。
ということで、注文は2つにしました。
店員さんはとても友好的で、和気あいあいとした家庭的なお店です。
口コミの低評価は、その当時の店員さんか、日本的な接客を期待されていたのかもしれません。
店員さんは日本語もできますが、「日本語は難しい」と言っていました。
いや、中国語も難しいし、外国語にはすべて当てはまりそうですけどね。
今回注文した料理の中国語
- 羊肉串 [yáng ròu chuàn]
- 鸡心 [jī xīn]
- 扬州炒饭 [yáng zhōu chǎo fàn]
- 口水鸡 [kǒu shuǐ jī]
- 茶蛋 [chá dàn]
料理が到着!
突き出しは落花生
最初に、定番の炒った落花生が出されました。
中国語で「落花生」は"花生米" [huā shēng mǐ]といいます。
「突き出し」には、いろいろな呼び方があって、
- 免费冒菜 [miǎn fèi mào cài]
- 免费小菜 [miǎn fèi xiǎo cài]
- 免费快餐 [miǎn fèi kuài cān]
- 一号餐 [yī hào cān]
が多いようです。
※ 日本の場合は「突き出し料」がかかることが多いですが…
続いて茶蛋
茶蛋のお皿には、八角が添えられていました。
丸ごとなので横に置いておいて…
殻を割っていないため、独特の模様はありませんでしたが、しっかりと味がしみ込んでいて、お茶とスパイスの香りが楽しめました。
次に串焼き(羊肉串、ハツ)
ちょっと甘めのたれに、クミンをはじめとした香辛料の香りが広がります。
辛さはかなり控えめです。ハツの方が甘みが引き立っていた感じです。
羊肉串にはちょっとうるさい筆者も、美味しくいただきました。
揚州チャーハン
本場の中国料理のお店に来ると試してみたくなるシンプルなチャーハンは素朴な塩味で、そのままでも美味しいですし、おかずともよく合います。
本場の中国料理店でも、日本で食べるチャーハンは中国で食べるより味が濃いと感じます。
お酒を提供する店ですし、このあたりは日本の影響を受けている気もしますが、日本の中華料理店のチャーハンに比べて油っこくなく、優しい味に仕上がっています。
四川風ヨダレ鶏
店員さんお勧めの「四川風ヨダレ鶏」は、日本で見る「よだれ鶏」とは見た目からして違います。
まず、赤い!
そしてスパイスの量が多いように見えます。
その見た目から、ガツン!とくる味のようですが、実際はとても食べやすい味で、店員さんがおすすめするのも納得です。
四川風の名前を冠して色は赤いですが、辛さはかなり控えめで、黒酢の酸味が引き立っています。
黒酢の風味はありますが、黒酢独特の臭みも抑えられていて、万人受けしそうな味付けです。
味も濃くなく、揚州チャーハンと一緒に美味しくいただけました!
お隣のビジネスマングループの大絶賛
お隣の席の4人のビジネスマングループは、干し豆腐や豚の背骨の醤油煮込みなどとあわせて、紹興酒を楽しみながら大絶賛でした。
人数が多いと、たくさんの種類を楽しめます。
話をちゃんと聞いた訳ではないですが、中国駐在か出張経験が多い方もみえたようでした。懐かしい味付けなんですね。
店の入口付近にある料理には、メニューに乗っていないものもありますので、先にじっくり見てから席に着くといいと思います。
注文した量が多すぎて食べきれませんでしたが、十分に食べて3000円程度とかなりお得でした。
まだまだおいしそうな料理がたくさん!
ぜひ、また来てみたいと思います。
料理のテイクアウトと物販
食事中も、中国人のお客さんがたくさん来て、料理をテイクアウトしていたようです。
中国人にとって、人気店なのがよくわかります。
実は冒頭の物販の写真、撮影したのは食事後です。
お店の雰囲気の分かる入口付近の様子をお伝えしたく、店員さんに「自身のブログでお勧めしたいので、撮影してもいいですか?」と聞いたら、快諾してくれました。
撮影中、「果物はどう?」などと、持ち帰りをお勧めされましたが荷物を増やすこともできず、お手軽に使える固形タイプの火鍋の素を買って帰りました。
今回もお読みくださり、ありがとうございました。
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