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英語: 大文字と小文字の実用的な使い分け

英語: 大文字と小文字の実用的な使い分け
大文字と小文字の基本ルールと実用英語

英語の大文字と小文字の使い分けは、教科書にも記載されている基本的なルールがあります。

基本ルールは重要ですが、資料作成やプレゼンテーションや広告など、いくつかの例外もあります。

また、このような例外を知っておくことで、文章を読んで理解するときの誤解を避けることもできます。

この記事では、実用的な大文字と小文字の使い分けについて解説していきます。

はじめに、例外を知るために、簡単に基本ルールをおさらいしてみます。

英語の大文字・小文字の基本ルールのおさらい

大文字・小文字の呼び方

英語の大文字・小文字は、次のように表現します。

  • 大文字: upper case, upper-case letter(s), capital letter(s)
  • 小文字: lower case, lower-case letter(s)

大文字のことを"capital letter"と呼ぶことから、例えば「大文字のA」を"capital A"のように表現します。

"capital letter"の反対の「小文字」を"small letter"と表現することもあるようですが一般的ではありません。
通常は、"lower-case letter"が"capital letter"の対義語となります。


大文字にする時の基本ルール

英語の文章は基本的に小文字を使いますが、大文字にする時の基本ルールがあります。

  • 文章の最初の文字
  • 固有名詞
  • 自身の第一人称 "I"
  • 略語

文章の最初の文字

文章は常に大文字から始め、ピリオドを区切りとして次の文章の始まりとなって、大文字ではじめます。

通常、文章の始まりでは数字を使うことはありませんので、必要であれば"One", "Two"といった表記で始めます。
文中にある、引用などのダブルクォーテーション内の文章の始まりや、コロン(:)の後についても同様です。

固有名詞

人名国名地名製品名などの固有名詞は大文字から始めます。
会社名部署名役職名についても同様です。

曜日の名前の場合も大文字です。

固有名詞を形容詞として使う場合も同様になります。

例: Japan → (「日本的な」の意味での) Japanese

"japan"と"china"と小文字で書くと?

上記のように"Japan"であれば国名ですが、"japan"と小文字だけで書くと「漆(うるし)」または「漆器(しっき)」の意味になります。

また、"china"と小文字で書くと「陶磁器」の意味になります。

特に"china"は、どの辞書にも掲載されている必須単語です。
このような間違いやすい例を、注意点として続けてご紹介しています。

自身の第一人称 "I"

自身の第一人称 "I"に限っては、文中のどこにあっても大文字です。
その他の第一人称などには当てはまりません。

略語

複数の単語の頭文字をとった略語も、基本的に大文字表記です。
正式には各アルファベット間にピリオドを入れますが、ピリオドを省略することも一般的です。


このような基本ルールはありますが、例外もいくつかあります。
ここからは、例外や注意点についてみていきましょう。


英語: 大文字と小文字の使い分け 【実用重視】

大文字表記の例外と注意点

固有名詞の大文字表記

原則として、固有名詞の場合は その正式な表記に従います。
固有名詞が複数の単語からなる場合も同様です。

逆に言えば、固有名詞にもかかわらず、大文字表記を見落として一般的な単語と勘違いしてしまうと、大きな誤解につながる可能性があります。


製品名などの大文字

製品名は固有名詞なので、最初の文字は大文字が基本ですが、製品名が小文字から始まる場合もあります。

この場合は通常、製品名のままの表記を用います。
また、製品名がすべて大文字の場合も同様です。

例:

有名な文書作成ソフトウェア "Microsoft Word"は、マイクロソフト社の製品ですね。
これを略して"Word"と呼ぶことも珍しくないですが、これが"word"だと製品名か「単語」の意味かが分からなくなってしまいます。

製品名が"Microsoft Word"ですが、作成された文書ファイルは製品名ではありません。
このため、「Wordのファイル」を英語で表す場合、"the Microsoft Word file"冠詞をつけて"file"は小文字のままにするのが正解です。

施設や団体名などの大文字

施設や団体名などには、固有名詞の中に"The"が含まれる場合があります。
この場合は、"The"も含めて大文字表記をします。

固有名詞内の単語ごとに大文字表記がある場合でも、"of"などは小文字表記される場合も多いので、正式な表記を使います。

例:
  • 東京大学 → The University of Tokyo
  • 厚生労働省 → Ministry of Health, Labour and Welfare


略語の大文字表記

冒頭の説明のとおり、複数の単語の頭文字をとった略語も大文字表記ですが、必ずしも大文字のみとは限りません。

複数形の"s"や接続詞の"of"などは、小文字のままの表記であることも珍しくなく、明確なルールは存在しないといえます。

例:
  • SDGs = Sustainable Development Goals
  • IoT = Internet of Things
  • SaaS = Software as a Service
  • TOEIC = Test of English for International Communication


取扱説明書などの表記

アプリのUIや機器のボタン類

ソフトウェアのUI(ユーザーインターフェース)では、設定項目などの名称で、各単語の始まりを大文字にしている例があります。機器のボタン類においても同様です。

アプリの場合、近年では表示環境の向上などの理由もあって この傾向は減ってきていますが、取扱説明書などを作成する場合は、この表記を正確につかんでおいた方がよいでしょう。

例:
  • (アプリUIの設定項目としての)初期値: Default Value
  • 「セット」ボタンを押す: Press the Set button


強調のための大文字

プレゼンテーション資料や広告などでは、強調の目的でタイトルなどを大文字にする場合がよくあります。

文章全体を大文字にする場合だけでなく、各単語の頭文字のみを大文字にすることも一般的です。

プレゼンテーション資料などの大文字

タイトルなど目立たせたい文章では、各単語の頭文字を大文字にすることが効果的です。

ただ、これを多用してしまうと せっかくの強調表示が埋もれてしまいますので、気をつけたいところです。

"and", "or", "of"や"for"など、接続詞は小文字のままでも問題はありません。

しかし、プレゼンテーション資料などでは全体で統一感を持たせましょう。
スライドごとにまちまちの表記を使っては意図した強調には見えず、逆効果といえます。

注意書きでの大文字

取扱説明書や注意書き、メール本文などで強調したい場合も、単語を大文字表記することがあります。

例:
  • しなければならないこと: MUST, SHOULD, DO など
  • してはならならないこと: NOT, DON'T など

このような表記を使うことによって強いメッセージとなりますので、こちらの場合も同様に、多用は禁物といえます。


英語の大文字と小文字の使い分けは重要なものの、多くの方があまり意識しないと感じています。
この記事をお読みいただけたことは、重要性を気にされているという共感で、嬉しく思います。


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今回もお読みくださり、ありがとうございました。

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