OK/NGやYes/Noは正しい英語?
OK/NGは日本語の一部になってきていると思うほど、使う人が多いように感じます。
また、Yes/Noはクイズや○○診断などにも登場し、口癖のようになっている人たちにも会うことがあります。
何気なく使う言葉ですが、「英語として正しいか?」つまり「そのまま英語として使ってもよいか?」というと、実はそうではないのです。
今回は、英語の二択がテーマです。
気になる内容にすぐに移動
OK/NGは正しい英語?
OKの反対はNGと思われがちですが、OKの反対は英語で
Not OK
が正解です。略して"NOK"と表記される場合もあります
英語の"OK"("Okay")にはいろいろな用法がありますが、このような二択であれば「同意」の意味合いが強くなります。
記号の場合でも、日本の〇×ではなく、○はチェックを使います。
OK/NG以外の二択
一方、NGは"Not Good"("No Good")の略です。
といっても辞書に掲載されている単語ではなく、他にも"Not to Go"など、さまざまな略があります。
では、"Good"の反対が"Not Good"かというと、二択の場合はご想像のとおり
Good
Bad
です。
「良い」か「悪い」の二択ですね。
「同意」とその反対であれば、
Agree
Disagree
もよく使われます。
また、物ごとを進めるかどうかは
Go
Not to Go
が用いられ、Go/Stopは使いません。
("Not to Go"は、"No Go"や"Not Go"と略される場合があります。)
さらに、「やるべきこと」「やってはいけないこと」という
Do
Don't
も、よく使われます。
その他にも、状況によって数多くありますので、必然的に"OK/Not OK"の頻度は少なくなります。
日本人の感覚的では「Good/Badの中間も欲しい」と思うかもしれませんが、これが調査だった場合は、中間の「まあまあ」を入れると「傾向がつかみづらくなる」のという理由からちょうど中間は入れない場合が多くなります。
日本人の話す英語では"So-so"が多用される傾向にあるようですが、明確な意思表示が望まれる英語では、あまり使われません。
書き言葉であれば"Average"(平均的)という選択肢を設けることはできるものの、実際は5段階にしたり、中間のない10段階にしたりして、回答を分散させることが多いようです。
Yes/Noは「はい」と「いいえ」?
二択といえば、クイズや○○診断などでよく見る"Yes"と"No"ですが、日本語の「はい」と「いいえ」とは異なります。
日本語の場合は、肯定の場合は常に「はい」で、否定の場合は常に「いいえ」になります。
英語の場合は、質問が肯定の質問であれば日本語と同じですが、質問が否定であれば日本語と逆になります。
簡単に言うと、日本語で「○○ではないですよね?」という質問で、その通りそうではない場合は「はい」と答えるのが日本語ですが、英語では"No"が正しい答えになります。
英語の質問票などでは、深く考えずに"Yes"だけを選択されないようにする場合、あえて"Yes/No"形式で答えさせる場合もありますが、純粋に知識を問うためには
True
False
という「正しい(真)」「間違い(偽)」の二択の方が一般的です。
二択だけでもかなりの情報量となってしまいましたが、実は"OK/NG"は英語では一般的ではないこと、"Yes/No"は「はい」と「いいえ」とは異なること、に注意しておくと、「肝心な時に伝わらない」という事態を避けることができるかと思います。
今回もお読みくださり、ありがとうございました。
役に立った・気に入ったらSNSやブログで共有していただけると嬉しいです!