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世界のスポーツランキング
この世界のスポーツランキングは、競技ごとの世界のファンによるランキングです。
実際の競技人口は当然ずっと少なくなりますが、日本で人気のスポーツの感覚では、意外に思われるかもしれませんね。
英語や中国語では、どのように言うのかも、あわせて見ていきましょう。
カナダのReunion Technology Inc.が運営するWorldAtlasのデータが出典です。
世界のスポーツランキング ファンの割合グラフと一覧表
はじめに、世界ではファンの割合が分かりやすいように、円グラフにしてみました。
上位10位までの競技に対しての競技ファンの割合で、合計が100%となるようにしています。

世界で見ると、サッカーファンの割合が多いですね。
次は、クリケットという少し聞きなれない競技なのは意外かもしれません。
詳細は、こちらの一覧表をご覧ください。
競技名の英語と中国語を併記しています。
順位 | 日本語 | 英語 | 中国語 | 人口 | 割合 | 普及範囲 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | サッカー(フットボール関連) | Soccer (Association Football) | 足球(有关足球) [zú qiú] | 4,000 | 30% | 世界的 |
2 | クリケット | Cricket | 板球 [bǎn qiú] | 2,500 | 18% | 英国および英連邦 |
3 | ホッケー(アイスホッケー・フィールドホッケー) | Hockey (Ice and Field) | 冰球/曲棍球 [bīng qiú]/[qū gùn qiú] | 2,000 | 15% | ヨーロッパ・北アメリカ・アフリカ・アジアおよびオーストラリア |
4 | テニス | Tennis | 网球 [wǎng qiú] | 1,000 | 7% | 世界的 |
5 | バレーボール | Volleyball | 排球 [pái qiú] | 900 | 7% | 西ヨーロッパおよび北アメリカ |
6 | 卓球 | Table Tennis | 乒乓球 [pīng pāng qiú] | 875 | 6% | 世界的 |
7 | バスケットボール | Basketball | 篮球 [lán qiú] | 825 | 6% | 世界的 |
8 | 野球 | Baseball | 棒球 [bàng qiú] | 500 | 4% | 米国・カリブ海諸国および日本 |
9 | ラグビー | Rugby | 橄榄球 [gǎn lǎn qiú] | 475 | 4% | 英国および英連邦 |
10 | ゴルフ | Golf | 高尔夫球 [gāo ěr fū qiú] | 450 | 3% | 西ヨーロッパ・東アジアおよび北アメリカ |
ファン人数の単位は「百万人」で表記していますので、いちばん多いサッカーでは40億人のファンということになります。
日本でファンの多い野球は、世界では5億人と8位になっています。
人気のスポーツ 英語や中国語では?
これらの人気のスポーツは、英語や中国語でどのように言うのか、見ていきましょう。
ちなみに「スポーツ」という言葉は、英語の"sport"が複数形となった"sports"が由来ですが、日本語の場合は1種目でも「スポーツ」の複数形表現という謎があります。
中国語では、"运动" [yùn dòng]と書き、日本の感じで表すと"運動"ですので同じになりますが、日本語ではなぜか報道でも「スポーツ」という言葉を使っていますね。
この記事でも、あえて「スポーツ」という言葉を使っていきます。
1位 サッカーの英語・中国語

サッカーの英語
「サッカー」の英語は、アメリカとイギリスでは異なります。
アメリカ英語は、日本語にもなった"soccer"といいますが、イギリスでは"football"です。
サッカーの起源は19世紀のイギリスですが、アメリカで"football"というと、「アメリカンフットボール(アメフト)」を指します。
最近は「フットサル」という室内の5人制サッカーも人気ですね。
間違いやすいのですが、この英語は"futsal"というスペルです。
なぜ"foot"ではないかというと、この競技の発祥の説として有力なのが南米起源説で、スペイン語(ポルトガル語)圏であることが由来です。
スペイン語とポルトガル語は似ていますが、スペイン語で「サッカー」を意味する"fútbol"と、室内を意味する"salón"から作られた言葉で、"futbol de salon"が短くされたものが、そのまま英語になっています。
「サッカーをする」という表現は、"play"という動詞を使って"play soccer / football"と表現します。
スポーツ全般でこの表現は使うことができますので、以下は省略していきます。
英語の動詞: play
サッカーの中国語
サッカーの中国語は、"足球" [zú qiú]といいます。
単純明快なので、説明は不要だと思います。
ちなみに「フットサル」は、"五人制足球" [wǔ rén zhì zú qiú]または"室内足球" [shì nèi zúqiú]と言います。こちらも説明不要ですね。
「サッカーをする」という表現は、"踢" [tī]という動詞を使って、"踢足球"と表現します。
多くの球技では"打" [dǎ]という動詞を使いますが、基本的に足を使う競技ですので、"打足球"とは言いません。
中国語の動詞: 踢 [tī]
2位 クリケットの英語・中国語


「クリケット」は日本ではあまりなじみのないスポーツですが、イギリスと英連邦を中心に人気の高いスポーツです。
「英連邦」には、イギリス帝国時代の旧領土だった国から構成される経済同盟で、オーストラリア・ニュージーランドをはじめ、カリブ海諸国などの54か国が加盟しています。
見た感じ野球に似ているようですが、クリケットは13世紀にイギリスで発祥して、その後アメリカで"town ball"となって親しまれた競技から野球が生まれたもので、実はクリケットの歴史は長く、野球の基にもなった競技です。
試合やルールはかなり違って、面白い競技です。
詳細は、日本クリケット協会のページにて解説されています。
クリケットの英語
「クリケット」は英語で"cricket"で、昆虫の「コオロギ」と同じ単語です。
でも、コオロギと関係があるわけではなく、競技の"cricket"の語源は、古代フランス語で「ゴールポスト」などを意味する"criquet"が由来であるという説が有力です。
その他、中世のドイツ語の"kricke"が由来という説などもあります。
クリケットの中国語
「クリケット」は中国語で、"板球" [bǎn qiú]といいます。
バットが板状になっていることが、名前の由来です。
「クリケットをする」という場合は、他の球技と同様に"打" [dǎ]の動詞を使って"打板球"と表現します。
中国語の動詞: 打 [dǎ]
3位 ホッケーの英語・中国語


「ホッケー」には、氷のコート上で競技する「アイスホッケー」と、芝や土のコートで競技する「フィールドホッケー」が含まれています。
日本では「ホッケー」というと「アイスホッケー」の方が馴染みがあるかもしれませんね。
ホッケーの英語
英語では、"hockey"をそれぞれ"ice hockey"と"field hockey"と表します。
ホッケーの中国語
中国語では、「アイスホッケー」と「フィールドホッケー」の単語は完全に分かれています。
「アイスホッケー」は"冰球" [bīng qiú]と、日本語の"氷"の字が使われます。
「フィールドホッケー」は"曲棍球" [qū gùn qiú]といい、スティックの形状が名前の由来です。
4位 テニスの英語・中国語

テニスの英語
日本でも有名なので説明不要ですが、英語では"tennis"になります。
テニスの中国語
テニスは、中国語では"网球" [wǎng qiú]といい、コート上のネット(網)を表しています。
日本語では漢字で
- 庭球(ていきゅう)
- 庭球部(ていきゅうぶ)
という表現をする場合があり、違いがありますね。
5位 バレーボールの英語・中国語

バレーボールの英語
こちらも説明不要で、英語では"volleyball"になります。
"volley"は「発射」などの意味を持つ単語です。
バレーボールの中国語
中国語では"排球" [pái qiú]といいます。
当初はその音から"华利波" [huá lì bō]と訳されましたが、その後「チーム」を表す"队球" [duì qiú]となりました。
1930年には、ボールが打たれるという特徴を合わせて、"排球"が正式名称となったと言われています。
日本語でも
- 排球(はいきゅう)
- 排球部(はいきゅうぶ)
という表現をすることがありますね。
6位 卓球の英語・中国語

卓球の英語
英語では"table tennis"という他、中国語の音から"ping-pong"という表記も用いられます。
スペルは、中国語の発音記号である拼音(ピンイン)とは異なります。
卓球の中国語
中国語では"乒乓球" [pīng pāng qiú]といいます。ボールの音が名前の由来です。
日本語でも「ピンポン」というのは、中国語が由来です。
7位 バスケットボールの英語・中国語

バスケットボールの英語
英語では"basketball"と書きます。
1890年代の当初、身の回りにある本当の「籠(かご)」を使ったことが由来です。
バスケットボールの中国語
中国語は"篮球" [lán qiú]と、「籠(かご)」の漢字を使います。
日本語でも
- 籠球(ろうきゅう)
- 籠球部(ろうきゅうぶ)
という表現をすることがありますね。
8位 野球の英語・中国語

野球の英語
英語では"baseball"というのは、説明不要なくらい知られていますね。
野球の中国語
中国語では"棒球" [bàng qiú]といい、バットの形状を表しています。
9位 ラグビーの英語・中国語

ラグビーの英語
英語では"rugby"と表記します。
これは、発祥となった"Rugby School"が由来で、この学校はイギリス中部のWarwickshire(ウォリックシャー州)にあるRugbyという町の名前からです。
ラグビーの中国語
中国語では"橄榄球" [gǎn lǎn qiú]といい、"橄榄"は植物の「椰子(やし)」を意味します。
本来のラグビーボールは、豚の膀胱を膨らませて作ったという説が有力ですので、ヤシの実は形をイメージたもの、ということになります。
10位 ゴルフの英語・中国語

ゴルフの英語
英語では"golf"と書きます。
起源や名前の由来には説はたくさんあり過ぎるのですが、現在の形になったのはスコットランドと言われています。
今まで出てきたスポーツの名前と"golf"が異なる点があります。
それは、"golf"は動詞としても使うことができる点です。
例えば"I like golfing"というと、「(自分で)ゴルフをするのが好き」という表現になります。
このような用法ができる他のスポーツでは、"ski"(スキー)や"skate"(スケート)などがあります。
ゴルフの中国語
中国語では"高尔夫球" [gāo ěr fū qiú]と書きます。
"golf"の音からの訳ですね。
球技のボールを表す英語・中国語
球技で使う「球」自体を指す場合、例えば日本語では「野球のボール」といった表現をしますね。
「野球の球(たま)」という表現もできます。(少数派に感じますが…)
英語では
baseball ball
と表現します。
なんだか重複しているような気もしますが、"baseball"自体がひとつの単語ですので正しい表現です。
一方、中国語では
棒球
というだけで、競技の名前もボール単体も両方表します。
あえて「野球のボール」に限定したい場合は
棒球的球
と、表現することで解決できます。



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