姉妹店「アジアン居酒屋 NARI屋」さんが移転して店舗統合
現在、秀聞記さんは現在、「アジアン居酒屋 NARI屋」という名前のお店で継続して「ビャンビャン麺」を提供されています。
「アジアン居酒屋 NARI屋」さんは姉妹店で、お初天神から移転して「秀聞記(しゅうもんき)」さんと店舗統合した形になります。
※「食べログ」には秀聞記さんは【閉店】と記載されていますが、「店舗統合」の方がより正確な情報です。
アジアン居酒屋 NARI屋 - 前: 秀聞記(しゅうもんき)
この記事は、秀聞記さんだった時の情報となります。
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ビャンビャン麺とは?
漢字が複雑すぎて読めない・書けないということで話題になった、中国 陕西 [shǎn xī](日本の漢字では「陝西」(せんせい))地方の麺料理です。
バーミヤンやセブンイレブン、カルディが地域・期間限定で売り出したこともあって有名になりました。
麺は数センチ程と幅広く、長さは1m程にもなる、滑らかなもちもち麺が特徴の「まぜ麺」です。
作る時に、拉麺のように引っ張ると同時に「まな板」("案板" [àn bǎn])に打ち付けます。
この時に出る音が、ビャンビャン麺の名前の由来です。
日本では何よりも漢字の難しさが話題となっていますが、実は中国での一般的な表記は"biangbiang面"です。
話題になっている複雑な漢字は、古代に作られた文字のひとつで、伝統的に(また商業的に)残されているものです。
このビャンビャン麺については、こちらの記事で詳し過ぎるくらいに解説していますので、よかったらご覧ください。
東京をはじめとした首都圏や大阪には、ビャンビャン麺を提供するお店は何件かあるようです。
少し前に横浜に行った時、ネットで見たら横浜中華街のビャンビャン麺のお店が営業中、とのことで喜んで行ってみたところ、なんと閉店中…
落ち着いた時期とはいえコロナ禍で大変でしょうから、責められません…
お目当ての店に入れずに、中華街を彷徨い続け、結局"小吃"(軽食)をいくつか食べて帰路につきました。
"小吃"もとても美味しかったので満足でしたが、これって横浜中華街に来る中国人観光客のパターンだよね…
大阪 東梅田 ビャンビャン麺専門店 秀聞記(しゅうもんき)
ということで、今度は大阪で再挑戦で、「ビャンビャン麺専門店」という大阪 秀聞記さんに行ってみました。
お店の前には、大きな「ビャン」の漢字の提灯が!
営業しているのを見ただけで、なんだか嬉しくなってしまいました。
大阪はミナミ 島之内に、朋友雑穀食府(パンユウザッコクショクフ)さんという中国料理店にもビャンビャン麺はありますが、今回は時間と場所の関係から秀聞記さんに。
メニューの最初にビャンビャン麺の解説があります。
秀聞記さんでは、いろいろなメニューをビャンビャン麺で味わえるそうです。
今回注文したのは「全套面(チュエンタオミエン)」
つまり「全部載せ」の中国語表記ですね。(中国語発音のピンインは[quán tào miàn])
これは、ビャンビャン麺の記事でも紹介している、陝西地方の伝統「三合一」に近そうです。
漢字が「面」になっているのは、中国語の簡体字では「麺」という漢字は"面"と書くためで、誤字ではありません。
ビャンビャン麺には定番の黒酢もあります。
日本でも流通している「鎮江香酢」です。(中国語で"镇江香醋" [zhèn jiāng xiāng cù])
にんにくも提供されました。
カウンターでは、あらかじめ用意していた麺生地を取り出して伸ばした後、目の前でビャンビャン麺を打ってくれます。
名前の由来の音も聞こえました。(日本語の感覚では「ビャンビャン」ではないですが…)
広く太くなった麺を裂いて、チンゲン菜などの具材とあわせて茹でます。
本場の動画のとおりですね。
こちらが「全套面(チュエンタオミエン)」
美しい色合いですが「まぜそば」ですので、しばらく鑑賞してから、ためらいを捨てて混ぜます。
麺の幅は2~3センチほど。
長さは1mほどになっているようです。
名古屋名物の「きしめん」の倍くらいの太さで、厚みもあります。
噂どおりのもっちり感ですが、讃岐うどんのようなコシではなく、餅ほどの粘り気もありません。
水餃子の皮のような食感で、日本の麺類のようにすするものではないので、よく噛みながらいただきます。
味はトマトなどの酸味もあってさっぱりしていますが、肉類の餡もあるのでコクもあって、とてもおいしいです!
途中で黒酢も加えてみましたが、これもよく合います。
ごちそうさまでした!
このブログには辛いものがよく登場しますが、これは辛くありません。
陝西料理には辛いメニューはそんなに多くありません。
陝西省の省都は西安市(せいあん)ですが、「刀削麺」は西安料理としても有名で、日本でも比較的多くの「刀削麺」のお店があります。(中国語で"刀削面" [dāo xiāo miàn])
「山西刀削麺」は、「四川担担麺」「蘭州牛肉麺」「北京炸醬麺」「武漢熱干麺」と並んで「中国五大麺」の中にも入っている麺料理です。
秀聞記さんの他のメニューでは、一般的な中華料理(中国料理ではなく)もありましたので、ビャンビャン麺専門店ではありますが、気軽に立ち寄れるお店だと思います。
こちらも陝西地方で有名な麺料理"陝西油泼面" [shǎn xī yóu pō miàn]です。
今回もお読みくださり、ありがとうございました。
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