日本の学校制度を英語で表現してみよう
「"High school"は通じる英語!?」というタイトルをご覧になって、「何言ってるの?」と思われた方も少なくないと思います。
多くの場合、「高等学校(高校)」は"High school"で理解してもらえます。
しかし英語圏は広く、英語を第一言語または公用語としている国は50か国を超えます。(中でも英語を第一言語としている国は約10か国程度)といわれています。
その国ごと、また同じ国であっても州ごとに教育制度が異なりますので、日本の6・3・3制と単純比較ができません。つまり、国や地域によって"High school"という言葉に誤解が生じることになり得ます。
ちなみに、中国の教育制度は日本と同じ6・3・3制ですので、中国語との比較は簡単です。
今回は、学校制度の英語を探ってみましょう。
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日本の学校制度を英語で表現
義務教育機関の英語
日本では、6・3・3制度の学校区分とそれに対応する公式な英語表現があります。
| 日本語 | 英語 |
|---|---|
| 小学校 | Elementary school |
| 中学校 | Junior high school |
| 高等学校 | Senior high school |
これを見ると、「高等学校(高校)」の正式名称は"Senior high school"であることがわかります。
ただ"Senior high school"は、会話としてはかえって「堅苦しい」「違和感がある」という印象を与える場合があります。
特に米国の教育制度は、日本と比較しやすいため(むしろ日本の教育制度が米国の影響を受けているため)"High school"の方が理解されやすい表現となります。
幼稚園・専門学校・大学・大学院の英語
上記の義務教育以外では、このような英語表現が一般的です。
| 日本語 | 英語 |
|---|---|
| 幼稚園 | Kindergarten |
| 専門学校 | Vocational school(米) / College(主に英) |
| 大学 | University |
| 大学院 | Graduate school(米) / Postgraduate school(英) |
専門学校は"Professional training college"とも表現でき、いくつもの専門分野に特化しているため、例えば以下の名称があります。
- 技術系専門学校: Technical college (of ○○)
- 看護専門学校: Nursing school
- 調理専門学校: Culinary school
- 理容専門学校: Barbering school
英語圏の教育制度
さて、英語を第一言語としている国の中から、日本からの留学先として人気のある国のいくつかに絞って教育制度を見てみましょう。
この違いの大きさに、混乱してしまいそうです。
米国(州によって異なる)
- 初等教育: Elementary school
- 中等教育: Middle school
- 高等教育: High school
主な区分は以下のいずれかです。
- 5・3・4制
- 6・2・4制
小学校1年相当を"Grade 1"と呼び、学校が変わっても通し年数で"Grade 12"などと呼ぶため、州が違っても共通の認識ができます。
カナダ(州によって異なる)
- 初等教育: Elementary School
- 中等教育: Secondary School (Junior/Senior High School)
州によって多様な区分があります。
- 6・6制
- 7・5制
- 5・3・4制
- 8・4制
米国同様に"Grade ○"という表現が一般的です。
英国(主にグレートブリテン)
- 初等教育: Primary school
- 中等教育: Secondary school
- 高等教育準備: Sixth form
区分としては6・5・2制に近く、"High school"という名称がありません。
「小学校」や「中学校」に相当する学校も、日本の学校の英語名とは異なります。
英国やその影響を受けた国では"Grade ○"ではなく、"Year ○"という表現を使います。
オーストラリア(州によって異なる)
- 初等教育: Primary School (6年間が主流)
- 中等教育: Secondary School (6年間が主流)
「中等教育」の後半2年に高等教育準備が含まれます。
英国と同様に"Year ○"という表現を使います。
ニュージーランド
- 初等教育: Primary School (6年間) + Intermediate School (2年間)
- 中等教育: Secondary School (5年間)
「中等教育」の後半3年間が高等教育準備対象となります。(NCEA取得)
- NCEA(National Certificate of Educational Achievement): 全国統一の高校教育認定資格制度
英国と同様に"Year ○"という表現を使います。
日本の教科名の英語
最後に、日本の主な教科名の英語を確認していきましょう。
- 主要科目: Core subjects
- 副教科: Non-core subjects / Supplementary subjects
小学校
主要科目
| 日本語 | 英語 |
|---|---|
| 国語 | Japanese language |
| 算数 | Mathematics |
| 理科 | Science |
| 社会 | Social studies |
副教科
| 日本語 | 英語 |
|---|---|
| 音楽 | Music |
| 図工 | Arts and crafts |
| 体育 | Physical education |
| 家庭 | Home economics |
| 道徳 | Moral education |
| 外国語活動(主に英語) | Foreign language activities |
中学校
主要科目
| 日本語 | 英語 |
|---|---|
| 国語 | Japanese language |
| 数学 | Mathematics |
| 理科 | Science |
| 社会 | Social studies |
| 英語 | English |
副教科
| 日本語 | 英語 |
|---|---|
| 音楽 | Music |
| 美術 | Art |
| 保健体育 | Health and physical education |
| 技術・家庭 | Technology and home economics |
| 道徳 | Moral education |
高等学校
主要科目
| 日本語 | 英語 |
|---|---|
| 国語総合/現代文/古典 | (Comprehensive / Modern / Classical) Japanese Language |
| 数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・Bなど | Mathematics I, II, III, A, B |
| 物理・化学・生物・地学 | Physics, Chemistry, Biology, Earth Science |
| 世界史・日本史・地理・現代社会・倫理・政治経済 | World History, Japanese History, Geography, Contemporary Society, Ethics, Politics and Economics |
| 英語(英語表現・英語コミュニケーションなど) | English (Expression / Communication) |
副教科
| 日本語 | 英語 |
|---|---|
| 芸術(音楽・美術・書道など) | Arts (Music, Fine Arts, Calligraphy) |
| 保健体育 | Health and Physical Education |
| 家庭 | Home Economics |
| 情報 | Information Studies |
| 道徳(特別活動) | Moral Education / Special Activities |
このように日本とは違った教育制度なので、時には相手の国の教育制度に合わせたり、理解しあったりした上で英語で会話できると、お互いがより近づけるかもしれませんね。
学校での思い出や好きな教科の話を通して、心もつながった会話になることを願っています。






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