名古屋のJ.CHICKENは茶千歳との共同店舗
一部で紹介されている世界7000店舗という怪しげな店舗数はさておき、急速に店舗を広げている上海発のフライドチキン店 J.CHICKEN (叫了個炸鶏)は、名古屋にもあります。
この店舗は「茶千歳」というお店との共同店舗です。
「茶千歳」は、タピオカ専門店として知られていますが、本来はミルクティーを中心とした飲料店で、中国 南京に本部を置くチェーン店です。
タピオカ専門店として店舗を持っていた「茶千歳」は流行が過ぎて閉店となったお店もありますが、名古屋ではフライドチキンとあわせて楽しめます。
上海発のフライドチキン店 J.CHICKEN (叫了個炸鶏)について、詳しくは参考記事をご覧いただくとして、今回は名古屋市中区新栄のお店の訪問記をお届けします。
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J.CHICKEN・茶千歳 名古屋店 訪問記
J.CHICKEN・茶千歳 名古屋店の場所
J.CHICKEN 名古屋店は、名古屋市中区新栄の瓦町(かわらまち)交差点付近にあります。

お隣にもマーラータン(中国語: 麻辣烫 [má là tàng])のお店がありますが、この付近には数多くの本場中国料理・韓国料理店があります。


住所: 名古屋市中区新栄1丁目12-20 プリンセス瓦町 1階
電話番号: 052-217-0479
お店はJ.CHICKENチェーンの黄色を基調とした明るい作りで、入りやすい雰囲気です。


J.CHICKEN・茶千歳 名古屋店のメニュー
チェーン店ですので基本なメニューは同じですが、店舗ごとに違いはあります。
メニューを見てみると、「黒い隕石」こと「イカ墨チキン」が見当たらなかったので店員さんに聞いてみると、「面倒なのでやめてしまった。以前はやってましたが。」とのこと。
たしかに、1点ごとに手作りなので、料理器具とか いろいろ真っ黒になって手間がかかりそうです。
「ジーパイ飯」や「チキンレッグ飯」といった、ご飯類もないようです。
看板メニューの「まるごと一羽のフライドチキン」は、ちゃんとあります。

バーガー類のセットメニューもあります。

今回は、バーガーとツイスターを食べてみることに。
J.CHICKENの飲み物もありますが、せっかくの「茶千歳」併設ですので、人気ランキング 2位に入っていた「梨フルーツティー」も注文。


余談ですが、対応してくれたピンク色の髪(!)をした若い男性店員さん、日本語も上手でしたが発音から中国人と分かったので中国語で少し会話してみたところ、日本語で「めっちゃ中国語上手い!」と褒めまくってくれました。とってもいい方です。
店内やメニューの写真も快く撮らせてくれました。
J.CHICKEN バーガーとツイスター
注文してから作るため、提供されるまで時間は15分ほど。
その間も、テイクアウトのお客さんや配達の人たちが何人か来ていました。
お客さんはみんな中国人のようです。中には常連さんと思われる方が、店員さんに注文した後に店内で談笑していました。
できあがったということで、受け取りに行ったところ、テイクアウト用に準備されていました。
そういえば「店内で」と言い忘れていました。ほとんどのお客さんがテイクアウトのお店ですからね。
さて…
スパイシーチキンバーガー
今回注文したバーガーは、中国語で"香辣鸡腿堡" [xiāng là jī tuǐ bǎo]という名前の「スパイシーチキンバーガー」です。
メニューのおススメは「オーリンズ風チキンバーガー」でしたが、名前からすると甘めの味付けなので、筆者は「スパイシー」の方にしました。お好みに合わせてどうぞ。
「オーリンズ風チキンバーガー」の中国語名は、"奥尔良鸡腿堡" [ào ěr liáng jī tuǐ bǎo]です。
オーリンズ風とは?
「オーリンズ風」という名前は中国でよく見かけるのですが、実際には「米国のニューオーリンズ的な味」という特徴的な味付けがあるわけではありません。
この名前が広がったのは、中国のKFC(中国語で"肯德基" [kěn dé jī])のメニューです。
KFCにあるニューオーリンズ風手羽焼き(中国語で"新奥尔良烤翅" [xīn ào ěr liáng kǎo chì])は、人気の甘めの味付けです。この人気にあやかって、「オーリンズ風」を意識した商品が、チキンに限らずいろいろなところで見られます。
甘くも辛くもない、標準的なバーガー「クリスピーチキンバーガー」もあります。
中国語名では"田园脆鸡堡" [tián yuán cuì jī bǎo]です。
中国語名をよく見ると、「スパイシー」と「オーリンズ風」は"鸡腿堡"ですが、「クリスピーチキンバーガー」は"鸡堡"になっています。
これには、モモ肉を使用しているか、むね肉を使用しているかの違いもあると思われます。
あっさりめの肉が好みの方は、「クリスピーチキンバーガー」がよいかもしれません。
スパイシーチキンバーガー登場
これが「スパイシーチキンバーガー」

J.CHICKENのバーガーであるからには説明不要、と思えるほどの肉感!
全周からフライドチキンがはみ出ています。厚さも凄い!

とはいえ、J.CHICKENのフライドチキンなので、衣自体は厚くなく、意外にあっさりしているサクサク感のある食べやすいフライドチキンです。
よくあるチキンバーガーは むね肉を使用しているため、肉の味はあっさりしていて衣の感覚が大きいですが、このJ.CHICKENのバーガーは、モモ肉を使用してるため、肉の存在を立派に主張しています。
一方、はさまれているレタスなどの野菜やソースは控えめ。
その分、食べやすいバーガーに仕上がっていて、食べている時にずれてバラバラになることもありません。
スパイシーといっても、ちょっとピリ辛な程度で、マヨネーズ風のソースとよく合います。
「バーガーになっても、やっぱりJ.CHICKENのフライドチキン」といったところですが、「食事だからフライドチキン単品でない方がいい」といった方にはぴったりです。
ドラゴンツイスター
「バーガーのセットだけで十分」とおっしゃる方も多いと思いますが、今回は欲張って「ドラゴンツイスター」も注文。
中国語では"老北京鸡肉卷" [lǎo běi jīng jī ròu juǎn]という名前です。
まず、見た目からして大きい!
メニュー写真を見る限りは、どこにでもあるサイズのツイスターに見えましたが、控えめに見積もって約1.5倍ほどの大きさで、長さでいうと25cm程度です。両側からフライドチキンがはみ出ています。

主な具材は、レタスときゅうりに、北京らしい甘辛味噌での味付けです。
これらの具材が、小麦でできたトルティーヤに巻かれています。

食べてみると、確かにツイスターではあるものの、別の料理の存在を思い出させます。
ここまでの説明でピンときた方は鋭いですね。
この取り合わせ、かの有名な北京ダックを思わせるものです。
燻製で仕上げた鴨肉ではなくって、フライドチキン
パリパリの鴨の皮の代わりに、サクサクの衣
もちろん違いは大きいけれど、お手軽に北京ダックを頬張りたいなら、これはいい!
この甘味噌は、名古屋の地ではファンも多いはず。
特に名古屋人には食べていただきたい味です。
茶千歳 梨フルーツティー
タピオカの流行は去ったとしても、茶千歳はミルクティーが主力商品。
今回注文した「梨フルーツティー」以外にも、いろいろな果物を使用したミルクティーをはじめ、ミルクやスムージーなどがあります。
この「梨フルーツティー」のお値段は680円。
値段を聞くと、「なんか高いな…」と思っても無理はありません。
実際に提供されたのはこちら。
テイクアウトのことを考えて、ふたは密封されています。
おそらく蒸気は抜けるのでしょうが…

ストローは太め

これでは写真を撮れないので、ふたを開けてみました。
小さな梨が何粒かと、クコの実(よく杏仁豆腐の上に乗っている赤い実)が浮かんでいます。

ひと口飲んでみると、紅茶の香りと共に甘い味が広がります。
中国で売っているお茶は、甘い味が多かったのを思い出しました。
ストローを使わずに飲み進めてみると、中にはたっぷりの梨の果肉が。
これはストローを使って飲んだ方がよさそうですね。

果肉たっぷりの甘いミルクティー、癒しのひと時です。
お値段にも納得です。
そのようなわけで、がっつりとフライドチキンを食べたい方も、甘いミルクティーで癒されたい方も、両方の希望を満たしてくれるJ.CHICKENと茶千歳の共同店舗では、店内でもテイクアウトでも楽しめます。
ついまた行きたくなる、そんなおいしさ満載のお店でした!




今回もお読みくださり、ありがとうございました。
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