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五香粉(ウーシャンフェン)とは?

五香粉(ウーシャンフェン)とは?

こんな疑問をお持ちの方におススメの記事です

  • 五香粉には何が入っている?
  • 五香粉の味は?辛い?
  • 五香粉は他のスパイスで代用できる?
  • 五香粉の八角と花椒の量の違いは?
  • ウーシャンフェンは中国語?
  • 五香粉は自作できる?レシピは?
  • 五香粉を使った代表的メニューは?

五香粉(ウーシャンフェン)とは?

"五香粉" [wǔ xiāng fěn]とは、漢字のとおり5つの香辛料を混ぜ合わせたもので、中国では一般的なものです。
中国本土だけでなく、台湾などでもよく用いられます。

中には地方によっての違いや、6種類や7種類のスパイスが入っていても"五香粉"の名称など、厳密な決まりはないようです。

日本でいえば七味唐辛子のような存在ですが、五香粉自体は香りが特徴で、辛さはそれほどありません。

五香粉は、一般的に以下の香辛料を混ぜ合わせて粉にしたものです。

  • 八角 [bā jiǎo] = 八角/スターアニス
  • 花椒 [huā jiāo] = 花椒(ファージャオ)
  • 肉桂 [ròu guì] = シナモン
  • 小茴香籽 [xiǎo huí xiāng zǐ] = フェンネルシード(種)またはクミンシード(種)
  • 丁香 [dīng xiāng] = チョウジ/クローブ


八角 [bā jiǎo]
= 八角/スターアニス

八角 (スターアニス)五香粉(ウーシャンフェン)とは?
八角 (スターアニス)

花椒 [huā jiāo]
= 花椒(ファージャオ)

花椒 (ファージャオ)五香粉(ウーシャンフェン)とは?
花椒 (ファージャオ)

肉桂 [ròu guì]
= シナモン

肉桂(シナモン)五香粉(ウーシャンフェン)とは?
肉桂(シナモン)

小茴香籽 [xiǎo huí xiāng zǐ]
= フェンネルシード(種)またはクミンシード(種)

小茴香籽(フェンネルシード)五香粉(ウーシャンフェン)とは?
小茴香籽(フェンネルシード)
小茴香籽(クミンシード)五香粉(ウーシャンフェン)とは?
小茴香籽(クミンシード)

丁香 [dīng xiāng]
= チョウジ/クローブ

丁香(チョウジ/クローブ)五香粉(ウーシャンフェン)とは?
丁香(チョウジ/クローブ)


五香粉(ウーシャンフェン)に入っているスパイスの種類

八角 (スターアニス)

「八角」や「スターアニス」として知られる調味料は香りが強く、中国ではよく使われます。中国語では"大料" [dà liào]という表記も一般的です。

花椒 (ファージャオ)

「花椒(ファージャオ)」は、四川料理でも有名な「麻辣(マーラー)」という味付けに欠かせないもので、「花椒(ファージャオ)」自体は辛くなく、「シビ辛」の「シビ」の特徴があります。

チョウジ/クローブ・クミンシード

「チョウジ/クローブ」や「クミン」は、あまり馴染みがないかもしれませんが、カレーの香り付けには欠かせないものです。

フェンネルシード

「フェンネル」と「クミン」は別の植物ですが、"小茴香"はどちらの意味も持っています。

「フェンネル」は「八角」に少し似た香りで種は緑色、「クミン」はカレー特有の香りで(本当は逆ですが)種は少し黒っぽい色です。どちらも独特な甘い香りがあり、辛さはありません。どちらも臭みをとって、香りづけに用いられます。
※ 五香粉にはいずれかが配合されますが、ここでは「フェンネル」の方で表記していきます。


本場中国では上記のスパイスの混ぜ合わせが一般的で、上のリストにある上位3つか4つは鉄板なものの、中にはこのようなスパイスが入っている五香粉もあります。

  • 陈皮 [chén pí] = ちんぴ
  • 白芷 [bái zhǐ] = ヨロイグサ・ビャクシ(白芷)
  • 干姜 [gān jiāng] / 山奈 [shān nài] = 乾燥生姜
  • 胡椒 [hú jiāo] = コショウ
  • 砂仁 [shā rén] = ヨウシュンシャ(陽春砂・ショウガ科)
  • 白豆蔻 [bái dòu kòu] = カルダモン(ショウガ科)


五香粉(ウーシャンフェン)に入っているスパイスの配合(自作用レシピ)

中国のレシピサイトを比べてみても、さまざまな配合があります。

ただ、いずれも「八角」と「花椒」が主役で、「シナモン」「フェンネル」と続きます。
配合によってかなり香りが変わりますので、初めての場合はすべて小さじで十分でしょう。

次の表は、4つの例とそれぞれの配合の割合を表しています。

八角花椒シナモンフェンネルチョウジちんぴビャクシ
配合例 14422100
配合例 24422101
配合例 34432010
配合例 44422111
五香粉の配合例

好みに合わせて、少しずつ調整してみることをお勧めします。

香りが強いので、料理に使う時は、ひとつまみを目安に少しずつ入れてみてください。


日本メーカーの”五香粉”

日本のメーカー、ハウス食品やエスビー食品からも五香粉が販売されています。
具体的な配合までは不明ですが、一般的に原材料は多い順に記載されていて、こんな感じです。

ギャバン(ハウス食品)

八角・花椒・シナモン・ちんぴ・クローブ

S&B

八角・シナモン・花椒・クローブ・ちんぴ


五香粉(ウーシャンフェン)を使った料理

五香粉は香りづけに用いられるスパイスなので、肉料理や魚料理の臭み消しや香りづけに活躍します。

日本で一般的な麻婆豆腐やチャーハンなどにも使えますし、ラーメンに加えても一味違ったものになります。

中国 東北料理の羊肉の串焼き("羊肉串" [yáng ròu chuàn])にも同様のスパイスが使われていて、チリパウダーが効いています。粉末でないクミンシードを少し加えてもいいですね!(サイゼリアの羊肉串「アロスティチーニ」の方がイメージしやすいかもしれませんね。でも、美味しい本場の中国料理店で食べる味は格別です!)

中国 東北料理 羊肉の串焼き(サイゼリアの羊肉串「アロスティチーニ」の方がイメージしやすいかもしれません)- 五香粉(ウーシャンフェン)とは?
中国 東北料理 羊肉の串焼き

繰り返しになってしまいますが、香りが強いので、料理に使う時は、ひとつまみを目安に少しずつ入れてみてください。

日本で一般的な(本場中国の料理とは違う)中華料理はもとより、最近では台湾料理も日本風にアレンジして広まってきていますね。五香粉は台湾料理でもよく使われます。


もしかすると、「台湾ラーメン」や「台湾まぜそば」という料理を聞いたり食べたりしたかもしれません。

知っている人も多いかもしれませんが、これらは日本、名古屋発祥の辛い料理です。
五香粉の香りも感じられますが、辛さや濃い味の方が引き立っています。

「台湾ラーメン」は名古屋の「味仙(みせん)」というお店が発祥で、台湾出身の主人が考案した激辛のひき肉やニラなどを乗せたラーメンです。
また「台湾まぜそば」は、ここから派生させたもので「麺屋はなび」が発祥です。

もちろん、本場中国の辛い料理が一般的な地域から見ると、これらの「台湾○○」も"微辣"ですが…

実際には、台湾では激辛料理は一般的でなく五香粉の香りを楽しめる料理が多くあります。


魯肉飯(ルーローハン)

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魯肉飯(ルーローハン)

台湾の繁体字では"滷肉飯" [lǔ ròu fàn]と書きます。日本の漢字ではほとんど見ることはないため「魯肉飯」とされたとのことです。

五香粉の良い香りが漂う豚肉のどんぶりです。

台湾だけでなく、中国本土でも江南一帯の伝統的なメニューです。(中国の漢字で"卤肉饭"


担仔麺(タンツーメン)

担仔麺(タンツーメン)五香粉(ウーシャンフェン)とは?
担仔麺(タンツーメン)

台湾の繁体字では"擔仔麵" [dān zǐ miàn]と書きます。
中国の簡体字では"担仔面"で、[dān zǐ miàn]だけでなく[dān zǎi miàn]と読ぶ場合もあるそうです。(多音字)

エビの出汁がきいた五香粉の香りも良いスープで、エビ・ひき肉・香草などが乗っています。

「台湾ラーメン」の元になった麺料理とのことですが全く別物で、なぜ「台湾ラーメン」のような激辛かつ濃い醤油味になったのか… 名古屋人の味覚にあわせたのでしょうか…
※ 筆者は「台湾ラーメン」も「台湾まぜそば」も好きです。


どちらも五香粉が肉やエビの出汁とよく合っています。


超お手軽に作れる中国 武漢名物 熱干麺風まぜ麺のレシピも用意しました。


いろいろと料理の幅が広がるスパイス、五香粉をぜひお試しください。



今回もお読みくださり、ありがとうございました。

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