名古屋の本場中国料理 東北大冷麺

中国の活気を感じられる 名古屋の本場中国料理店

「本格的な中国料理店」と検索してみると、なぜか「高級な」「日本式中華料理店」ばかりが出てきます。
絶対数も多いし、日本ではこれが普通なのですが、中国で食べることができる「中国料理」と、日本ならではの「中華料理」は別物といっていいくらいに差があります。

今回は、名古屋 栄の池田公園近くで味わえる本物の中国料理、中国の家庭的な東北料理と四川料理などが食べられる、中国らしい活気にあふれた、筆者おススメの「東北大冷麺（とうほくだいれいめん）」を、本音でご紹介します。

もう一軒の筆者おススメに「延辺館（えんぺんかん）」があります。
こちらは、接待にも使える落ち着いた感じのお店です。気になる方はこちらもどうぞ。

東北大冷麺（とうほくだいれいめん）とは

名古屋 栄 池田公園の南にある東北料理と四川料理を中心とした、本場の中国料理を味わえるお店です。
特に、東北料理は筆者おススメです。ここの四川料理は辛さは控えめなので、辛い物が苦手な方でも楽しめます。

店名に「麺」がついているものの麺料理が多いわけではなく、多彩な中国の家庭料理を提供していますので、店名からは想像がつかない幅広いメニュー構成です。

店員さんもすべて中国人で、お客さんも中国人が多くを占めています。

特に筆者が気に入っているのは、ここの店員さんたちのサービスです。
詳しいことは後で書きますが、このお店の活気と居心地の良さは、素晴らしい店員さんたちによって作られていると実感します。

東北大冷麺は、中国語で書くと

东北大冷面
[dōng běi dà lěng miàn]
[ドンベイダァランミェン]

になります。

「麺」は中国語で"面"という漢字を使います。

公式ウェブサイトは、以前は独自のウェブサイトがありましたが、「食べログ」に移行したようです。

東北大冷麺（とうほくだいれいめん）の場所と営業時間

東北大冷麺（とうほくだいれいめん）の場所

お店の住所は

名古屋市中区栄5-5-31 第二能楽ビル1F

で、池田公園の南側の路地を入ってすぐのところにあります。

地下鉄であれば、名城線 矢場町駅 1番出口、または 東山線 栄駅 13番出口で、どちらからでも徒歩10分程度です。
駐車場はありませんが、近隣にはコインパーキングがたくさんあります。

東北大冷麺（とうほくだいれいめん）の営業時間

東北大冷麺の営業時間は、午前と午後に分かれていて、

• 午前: 11:30～14:30
• 午後: 17:00～24:00

ですが、不定休のため、あえて出向くなら事前に電話をした方がよいと思います。

電話は日本語で大丈夫です。
お店はいつも忙しい時が多いようなので、すぐに出てもらえるかは、状況次第です。

電話: 052-262-0311

東北大冷麺（とうほくだいれいめん）の雰囲気

東北大冷麺の雰囲気は、ひとことで言えば「活気に満ちあふれている」。
なので、静かなお店が好きな人には向かないとも言えます。

客席からのにぎやかな声も聞こえますが、この活気の源は店員さんだと感じています。

筆者の観点では、マニュアルに頼らない個性あふれる真剣な接客は最高に好きです。
逆に言えば、マニュアル的な丁寧さに慣れている人にとっては、違和感があるでしょう。もっと言うと、時にぞんざいに感じることすらあるかもしれません。

でも、店員さんたちが たとえ ものすごく忙しい中でも一生懸命に、親切に、喜んで対応してくれる。
人間味あふれる楽しく明るい雰囲気は、他のお店では珍しい存在のような気がしています。

以前、お店に待ちが出ているほどの大混雑な時に、どうしても東北大冷麺の料理が食べたくて おひとり様で訪問した時でも、嫌な顔ひとつせずに、団体客と変わらない対応をしてくださいました。

中国語で言うと

服务态度真的厉害！
[fú wù tài dù zhēn de lì hài]
サービスが本当に素晴らしい！

です。

東北大冷麺（とうほくだいれいめん）での注文方法

注文は、タッチパネルから選んで注文します。中国語メニューだけでなく、日本語メニューにも切り替えることができます。

料理の種類がとても多いため、料理によっては売り切れになっていることもありますが、あれこれ見ているのも楽しい時間です。
日本語表示では、たまに変な日本語が出てくるので、思わず吹き出しますが、そこはご愛嬌！

写真付きなので、店員さんを待たせることなく、じっくりと選ぶことができます。

東北大冷麺（とうほくだいれいめん）の料理

東北大冷麺の料理の種類は豊富です。
美味し過ぎて、つい毎回頼んでしまう料理があるため、食べ尽くすことができません。

この数々の料理は、調理師さんたちの手作り感がいっぱいです。
だからこそかもしれませんが、前とちょっと味が違う…と感じることもしばしば。
筆者の味覚の変化もあるのかもしれませんが、食材の変化や味付けの変化もあると思っています。

日本の外食の影響なのか、名古屋という地域柄の影響なのか、お酒とあわせて提供することが多いためか、全体的に味付けは濃くなっています。

はじめに、無料の突き出しが提供されます。
中国でも定番の、落花生の時が多いと思います。

筆者の定番料理をはじめ、いくつかのおススメをご紹介します。

烤羊肉串
[kǎo yáng ròu chuàn]
羊肉の串焼き

ここの羊肉串は、筆者が国内で食べた中でいちばんのおススメです。クミンと唐辛子をはじめとした香辛料でピリ辛です。
肉の感じがしっかり出ていますが、臭みは感じさせません。店員さんにいうと辛さは調整してもらえます。

その他にも、レバーや軟骨など、いろいろな串焼きがあります。

酱大脊骨
[jiàng dà jǐ gǔ]
豚の背骨煮込み

いかにも中国らしいスパイスが香るスペアリブです。甘くない味付けで、コンビーフを連想させます。ビニール手袋を使って手づかみで食べます。見た目は大きいですが、肉の部分は少ないのが普通の料理です。病みつきです！
※ 定番過ぎて写真がありません… 下は違うお店の参考写真です。

重庆辣子鸡
[chóng qìng là zi jī]
鶏肉の辛子炒め

唐辛子がいっぱいで、いかにも辛そうな料理ですが、鶏肉自体はそれほど辛くありません。その分、コクのある味わいを感じます。本来の重慶料理の辛さは全くないですが、見た目がすごいです。

ここまでは筆者の定番中の定番でしたが、東北大冷麺での新定番はこのスペアリブ。

飘香排骨
[piāo xiāng pái gǔ]
スペアリブの辛子風味

見た目よりもピリ辛ですが、なにより香りがよくて、肉もほろほろです。お酒を飲む方なら、つまみにも最高です。食べ終えた後、残りの香辛料を他の料理にかけて食べていたほど、気に入りました。ご飯との相性もばっちりの逸品です。
こんなに美味いものがあったとは…今まで損してた…（絶句）

烧饼夹东坡肉
[shāo bǐng jiá dōng pō ròu]
中華ハンバーガー

「中華ハンバーガー」と、よくわからない名前がついていますが、「トンポーロー」という豚の角煮は聞いたことがあるかもしれません。肉とあわせて、玉ねぎやピーマンなどの野菜をたくさん はさんだ料理で、陝西（せんせい）省名物の"肉夹馍" [ròu jiá mó]として知られています。ほんのり香るスパイスと醤油味で、具だくさんなのでこれだけで満腹になるかもしれません。

干锅茶树菇
[gān guō chá shù gū]
山茸の干し鍋

"茶树菇"（日本の漢字で「茶樹菇」）は、「ヤナギマツタケ」というキノコですが、松茸のような香りとは完全に異なります。シャキシャキした食感が特徴で、最初は山菜の「ゼンマイ」かと思って食べていました。醤油ベースの汁なし鍋で、牛肉との相性も抜群です。

珍しい食材といえば…

蚕蛹
[cán yǒng]
かいこ串

日本人から見るとゲテモノの部類と断言できますが、中国人でも食べる人は限られるようです。怖いもの見たさで実際に食べてみたところ、繭（まゆ）の中の幼虫がクリーミーで、味というよりは食感を楽しむもののようです。一緒に行った中国人の友人曰く、この時は「繭の皮が厚すぎて、食感はあまりよくない」とのこと。天然ものだから仕方がないかもしれませんね。

その他にも、ゲテモノ類(!?)がありますので、よかったら探してみてください。

本場の中国料理にまぎれた中華料理

日本でよく見るほとんどの「中華料理」は本物の中国料理ではない、と書いたものの、ここ東北大冷麺には、日本式の

干烧虾仁
[gān shāo xiā rén]
エビチリ

奶油虾仁
[nǎi yóu xiā rén]
エビマヨ

がメニューに載っています。

まさかの本場中国料理店で目にするとは思っていなかったのですが、どんな味がするんでしょう！？
別の意味の怖いもの見たさで 食べてみたい気もするのですが、他に食べたいものがたくさんあるので、胃袋に余裕がありません。

中国物産店 栄盛食品

さて、東北大冷麺には、すぐそばに同系列の「栄盛食品」という中国物産店があります。
ここでは、冷凍の肉まんや水餃子、インスタント食品から調味料、おやつまでいろいろあります。

筆者も食事をした後、ふらっと立ち寄って衝動的に買いだめしてしまいます。

料理がおいしいのはもちろん、中国的な雰囲気も最高の東北大冷麺はおススメです！
※ 広告ではありません

今回もお読みくださり、ありがとうございました。

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