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中国語: 台湾の中国語とは? 【図解】

中国語: 台湾の中国語とは? 【図解】
台湾の歴史と文化を背景とした中国語

台湾で用いられる中国語は、中国大陸標準の"普通话" [pǔ tōng huà]を話す人たちとも大きな障壁はなく意思疎通を図ることができますが、台湾独自の歴史・文化の背景があります。

このサイトの中国語は、中国大陸の"普通话"の視点で書いていますが、今回は台湾人の視点で台湾の中国語についてご紹介します。

図解 - 台湾の中国語

はじめに台湾の言語について、まとめの図を掲載します。

主な伝統的な言語は"臺語"(台語) [tái yǔ]でしたが、標準化後は"中文" [zhōng wén]、"國語"(国語) [guó yǔ]、"華語" [huá yǔ]と呼ばれています。

詳細については、続けて解説していきます。

中国語: 台湾の中国語とは? 【図解】


台湾は多民族国家・台湾閩南人が最多

台湾の原住民族

台湾外交部のウェブサイトでは、台湾の原住民族分布を掲載しています。(下図)

台湾の原住民族(出典: 中華民国(台湾)外交部 ウェブページ)
台湾の原住民族(出典: 中華民国(台湾)外交部 ウェブページ

台湾行政院の情報では、上記の記載以外に2民族を含め、合計16原住民族としています。

繁体字表記ピンインアルファベット表記
泰雅族tài yǎ zúAtayal
賽夏族sài xià zúSaisiyat
太魯閣族tài lǔ gé zúTruku
撒奇萊雅族sā qí lái yǎ zúSakizaya
布農族bù nóng zúBunun
阿美族ā měi zúAmis
賽德克族sài dé kè zúSediq
邵族shào zúThao
噶瑪蘭族gá mǎ lán zúKavalan
鄒族zōu zúTsou
魯凱族lǔ kǎi zúRukai
卑南族bēi nán zúPuyuma
排灣族pái wān zúPaiwan
雅美族yǎ měi zúYami
拉阿魯哇族lā ā lǔ wā zúHla'alua
卡那卡那富族kǎ nà kǎ nà fù zúKanakanavu
台湾の原住民族

台湾の人口は約2340万人(2024年時点)でしたが、原住民族の戸籍人口は2.6%と少数で、外国人が1.2%その他(移民)が96.2%という統計が示されています。(出典: 台湾行政院 ウェブページ


台湾閩南人が最多

台湾は、中国大陸や東南アジア諸国からの移民が定住しています。
その中でも、現在の中国福建省や広東省沿海を中心とした閩南人が多く、その次に広東省を中心とした客家人が多く移り住んでいます。

2018年の少し古いデータですが、台湾の國立台中教育大學 駱嘉鵬 元副教授によると、台湾閩南人は人口の70%を占め、台湾客家人は15%を占めるとの研究結果を発表しています。

台湾の民族構成 - 中国語: 台湾の中国語とは? 【図解】
台湾の民族構成

このため、台湾では中国大陸で福建語とも呼ばれる"閩方言"("闽方言" [mǐn fāng yán])が大多数を占める言語となりました。


台湾の伝統言語と標準語

中国語: 台湾の中国語とは? 【図解】

台湾の伝統言語は”臺語”(台語)

大多数を占める閩南人の影響で大陸の"閩方言"が台湾に浸透し、独自の進化を遂げていきました。
この台湾独自の"閩方言""臺語"で、中国大陸では"台湾闽南语"と呼ばれて区別されています。


標準語(国語)の制定

1895年(明治28年)から1945年(昭和20年)にかけて、台湾には50年に渡る日本統治時代がありました。
日本の敗戦による返還を機に、1946年から"國語運動"が進められて現代の標準語が制定されました。

台湾の標準語は"中文""國語""華語"と呼ばれています。
中国大陸の視点では"台湾华语"と表現されますが、台湾においては"中文"と"華語"と"國語"は同義となります。(日本でも、自分たちの言語にあえて「日本国語」なんていいませんね。)

また、中国大陸では"中文"と"汉语"は同義として用いられますが、台湾では"漢語"という表現は一般的ではありません。

"國語"の制定によって"臺語"は過去のものとなり、台湾の若い世代にとっては理解不能な言語となりました。
それでも、その一部は現代の台湾の生活の中に影響を及ぼしています。


中国大陸の標準語である"普通话"は、台湾でも認識されていますが、"普通話"は「広東語」の英語"Cantonese"や「上海語」の英語"Shanghainese"などと区別した、"Mandarin"の訳語として用いられるものです。


台湾の標準語話者と中国大陸の標準語話者は、お互いの言語で意思疎通を図ることはできますが、一部おいて表現が異なる場合もあります。これは日本の方言に近い感覚といえます。


使う漢字は正体字(繁体字)

台湾では"正體字"(正体字・せいたいじ)と呼ばれる漢字を使います。
これは中国大陸の"简体字"(簡体字・かんたいじ)に対する"繁體字"(繁体字・はんたいじ)と呼ばれる漢字とほぼ共通です。

日本では旧字体と呼ばれる漢字との共通点が多くあります。もっとも現代の日本の漢字との共通点も多いため、日本人なら認識できる漢字がほとんどでしょう。


台湾の注音符号(注音符號・Bopomofo・ボポモフォ)

最後に、台湾で中国語を表す"注音符號"について少し触れておきます。

台湾では"注音符號"という発音記号を使います。
通称で「ボポモフォ」とも呼ばれますが、これは最初の4つの記号"ㄅ", "ㄆ", "ㄇ", "ㄈ"がそれぞれ"b", "p", "m", "f"を表すのが由来です。

台湾の子供たちはこの注音符号で読み書きを学習し、大人になってもパソコンやスマホでは注音符号を使って入力します。

注音符号(注音符號・Bopomofo・ボポモフォ)キーボード
注音符号(注音符號・Bopomofo・ボポモフォ)キーボード

一見、カタカナやアルファベットに見える記号もありますが関連性はないので、まるで暗号のようです。

中国大陸の人たちは"拼音"(ピンイン)というアルファベットを使った発音記号で中国語を覚えるので、日本人と同様に暗号のように見えます。


この注音符号は1928年11月に公布され、その後1980~1990年代に改良されました。
現在では最初の注音符号を"注音第一式"、現在の注音符号を"注音第二式"と呼びます。(その他に"國語注音符號", "注音二式", "國音二式"などとも呼ばれます。)


台湾で生活するにはこの注音符号を知っておいた方が良いのですが、当サイトの注音符号の記事や漢字変換ツールは注音符号による振りがなにも対応していますので、ぜひご利用ください。


注音符号表は以下のとおりで、母音(韻符)13個・半母音(介符)3個・子音(聲符)21個から構成されています。

韻符介符聲符
eranaiaizzhjgdb
eneioucchqktp
angaoeüsshxhnm
engouêrlf
捲舌音鼻韻符複韻符單韻符介音平舌音翹舌音舌面音舌根音舌尖音口唇音
注音符号表


奥の深い台湾の中国語、台湾好きの方にとっては極めたくなる要素がいろいろありますね。



今回もお読みくださり、ありがとうございました。

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