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英語: 英文は「倒置法」で読もう!- 長文読解と速読のコツ

英語: 英文は「倒置法」で読もう! - 長文読解と速読のコツ・英語の語順・速読の入門トレーニングに最適!
英文で長文読解の理解と速度を上げるコツと練習方法

英文の読解では「文章の最後から読むとよい」という「返り読み」の提案を見かけます。
また、別の提案では「返り読みをすると読解が遅くなるので、そのままの語順で」という話も見かけます。

どちらも一理あるのですが、英語を英語の語順のまま理解できれば、ネイティブと対等に渡り合いやすくなると思います。

「返り読み」とは

ここでいう「返り読み」とは、このような考え方を意味します。

例えばこのような英文を和訳するとします。

I had a great time with my friends at the party where my teacher prepared for us.

これを理解する時、文節を見つけて後ろから訳していくことです。


具体的には、こんな感じで分けて

  1. I had a great time
  2. with my friends
  3. at the party
  4. where my teacher prepared
  5. for us.

後ろから理解を進めていくことです。

  1. 私たちのために
  2. 先生が用意してくれた(場所である)
  3. そのパーティーで
  4. 私の友達と
  5. 素晴らしい時間を過ごした

もちろん人によって分け方は変わりますが、このような「返り読み」には利点も欠点もあります。


返り読みの主な利点と欠点

返り読みの利点

  • 文章をじっくり見て意味が分かれる点を探すことになるので、文章の切れ目(文節)が確実に理解できる
  • 意味を分割したうえで、納得しながら前方に進めることができるので、すっきりしながら意味を把握できる


返り読みの欠点

  • 読解に時間がかかる
  • 英語ネイティブの思考が身に付かない


日本語と英語では語順が異なりますので、正確に意味を把握しながらじっくりと取り組んで、より自然な日本語訳を考慮するなどの場合には、「返り読み」にも十分な利点があると思います。

一方、これを自分の通常の方法にしてしまうと、読解に時間がかかる上に、いつまで経っても英語ネイティブと対等の速度で意思疎通ができずに悔しい思いをする可能性もあります。


英語は「倒置法」で読もう

おすすめの「倒置法」による練習法とは?

そこでお勧めする方法が、英語は「倒置法」で読もうということです。

この方法は、英語を英語のまま理解できる段階には至っていない場合に、普段はあまり使わない日本語の倒置法を意識して慣れておくことで、母国語である日本語と英語の語順の違いという敷居を下げ、英語の語順に自然になじめるようにする、というちょっとした練習方法です。


もちろん、英語を始めたばかりの方に対して「『返り読み』をやめてください。」と提案しているわけではありません。

通常の学習で理解した英語を、この「倒置法」を取り入れることで英語ネイティブに近い感覚を身に着けていけると思います。


具体的にお話しする前に、「倒置法」について簡単に触れておきます。

ここでいう「倒置法」は日本語での表現方法のひとつです。

「倒置法」は、単語や文節を通常とは逆の順序で表現することで、語感を強調したり語呂をよくするために用いる方法です。
※ どんな倒置法のパターンでもよいわけではありません。


英語: 英文は「倒置法」で読もう! - 長文読解と速読のコツ・英語の語順・速読の入門トレーニングに最適!
おすすめの「倒置法」による英語練習法

「倒置法」による英語練習の例文

関連する日本語の倒置法の例をいくつかご紹介します。

  • 欲しがりません、勝つまでは。
  • 起きてよ、早く。
  • 誰ですか、あなたは?
  • 見せてあげよう、私の芸術を!
  • 行ったよ!あのレストランに。そう 君の教えてくれた。


では、これらを簡単に英訳してみます。

欲しがりません、勝つまでは。
I do not want anything until I win.

起きてよ、早く。
Get up early.

誰ですか、あなたは?
Who are you?

見せてあげよう、私の芸術を!
I will show you my arts!

行ったよ!あのレストランに。そう 君の教えてくれた。
I went to the restaurant that you told me!


いかがでしょうか、こんな感覚は?


本来は、英語に訳すことを目的に、日本語の倒置法を考えることはあまりお勧めしません。
理由は、英語を書くときは できれば英語のままで考える癖をつけた方が良いからです。

しかし、英文を読む時に倒置法の感覚を引き出せることは、とても効率的な方法と思います。


日本語での「倒置法」は特別な表現なので、日本人にとっては新鮮な表現、つまりそれほど慣れていない表現とも言えます。

普段から日本語においても「倒置法」に慣れておくことで、英語の語順にも徐々に違和感を感じなくなって、文節の切り方や語順の理解も早くなり、読解の速度も劇的に上がることでしょう。


最後に、冒頭の例文を「倒置法」を使って表現してみます。
※ 順番は最初を(1)にしています。

(1) I had a great time | (2) with my friends | (3) at the party | (4) where my teacher prepared | (5) for us.

素晴らしい時間だった | 友達といることができて | そのパーティーは | 私たちの先生が準備してくれた場所 | 私たちのために。


ぜひ機会を見つけて、今の英語の学習の中で英文を「返り読み」で日本語に訳したとき、この「倒置法」であればどのように表現するか、ちょっと考えてみてください。

「倒置法」を取り入れてみることで、きっと新しい表現の世界が広がって、英語学習の壁が低くなると思いますよ!



今回もお読みくださり、ありがとうございました。

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