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中国語: 中国人が漢字を忘れたら どうする?

中国語: 中国人が漢字を忘れたら どうする?
漢字ばかりの中国語で漢字を忘れたら!?

ご存じのとおり、中国語は漢字ばかりで、日本語のような ひらがなやカタカナはありません。

日本語だと、漢字表記にするか、 ひらがなまたはカタカナ表記にするか、悩むことはありますが、漢字を忘れた時には有効な逃げの一手ですね。

では、中国ではどうするのでしょうか?

「中国人は漢字を忘れない」なんて強気な発言をした友人も約1名いましたが、人ですから当然忘れることはあります。

その場ですぐに、相手に聞くことができれば、

那个字怎么写? [nà gè zì zěn me xiě]

その字はどうやって書くの?

と聞いてみることはできるのですが…

今回は、中国語で漢字を忘れた時、のお話です。

日本と中国の漢字事情

多くの人にとって、漢字を手書きする機会よりも、キーボードやスマホで入力する方が多いため、いざ書くときに「漢字を忘れた!」という経験もあることでしょう。

日本では常用漢字が2136字とされていますが、通常、約3000字を使うといわれていますので、無理もないことといえます。

一方、中国には、中国の常用漢字表にあたる《简化字总表》 [jiǎn huà zì zǒng biǎo](日本の漢字で「簡化字総表」・中国の略称《总表》)があります。

中国の漢字は簡体字を採用していて、多くは10画以内になるように工夫されているもので、現在では2235字が含まれています。

統計によると、書面で使用される漢字の数と各カバー率(網羅率)は、以下のようになるとのことです。

  • 1000字 → 約92%
  • 2000字 → 98%以上
  • 3000字 → 99%

ということで、中国人が一般的に使用する漢字は3000字から3500字程度といわれています。

とはいえ、一般的な漢字ではない漢字を使う場面もありますし、とっさに忘れてしまうことも十分にあり得ます。


中国人が漢字を忘れた時は?

前置きが長くなりましたが、中国人が漢字を忘れた時は、次の2つの方法があります。

  • 方法 1. 発音記号であるピンイン(拼音)を使う
  • 方法 2. 発音が同じの別の漢字を当て字に使う


方法 1. 発音記号であるピンイン(拼音)を使う

中国では、ひらがなやカタカナはないので、漢字の発音記号であるピンイン("拼音" [pīn yīn])を使います。

例:
漢字: 拼音 → ピンイン: pīn yīn

アルファベットと声調(アクセント)を表す記号で、英語読みやローマ字読みをするものではありませんが、学校でも漢字の前に"拼音"を習うため、なじみの深い表記方法です。

漢字を忘れた時にはピンイン(拼音)を使う方法は有効ですが、良くも悪くも後から見たら漢字を忘れたことが、はっきりとわかります。

さらっとごまかしたい時には、次の方法も使います。


方法 2. 発音が同じの別の漢字を当て字に使う

発音が同じ、もしくは近い漢字を当て字にして書くことです。

例:
蚤 [zǎo] → 早 [zǎo]
当 [dāng] → 倘 [tǎng]

このような当て字のことを"通假字" [tōng jiǎ zì]といいます。
中国語の"假"は、「仮」や「偽」の意味で使われますので、意味が分かりますね。

この"通假字"の意味は「本字の字の代わりに、音が同じか近い字を代替えとする」という意味ですので、「忘れた時専用」というわけではなく、漢字教育が十分でなかった昔から、その場をしのいで表現を可能とする方法として用いられてきました。


どちらも試験では使えない方法ですが、漢字文化ならではの面白い方法です。

中国語の文章を読むときに どうしても意味が通らない場合は、変換間違いもあり得ますので、結果的に"通假字"となっている可能性もありますね。


話はそれますが、英語のスペルミスに気付いた時、間違いとなった単語が分からなければ、キーボードの隣の文字を見て推測する、という方法があるともいわれています。



今回もお読みくださり、ありがとうございました。

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