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中国語: 中国語で「火の車」といえば?

中国語: 中国語で「火の車」といえば?
中国語で「火の車」といえば? - たくさんの疑問!?

中国語を勉強している方は知っていると思いますが、「火の車」と中国語で書くと"火车"となり、「汽車」や「電車」などの意味となります。

ですが、この言葉を改めてみた時に、いろいろと疑問が出てきましたので、今回ちょっとまとめてみました。

疑問
  1. "火车"は日本語の「汽車」のような死語?
  2. どこまでが"火车"の範囲?
  3. 「火の車」は本来仏教用語、中国から来たのでは?
  4. 中国語で日本語の「火の車」のような表現"成语"は?

それでは、順番に見ていきましょう。

1. “火车”は日本語の「汽車」のような死語?

結論からいうと、

"火车" [huǒ chē]は死語ではありません

一般的に使われている言葉ですが、鉄道を表す類の言葉はいくつもあります。

今の日本では、「汽車」は「蒸気機関車」を指すように変わりましたが、「電車」というとかなり幅広い意味をもって使われていますね。
一般的な会話の中では、「ディーゼル機関車」も「電車」に含めることが多いのではないでしょうか?
その他にも、同様の会話用語として「鉄道」「列車」などの言い方もありますね。

ちなみに中国語で「汽車」と書くと

"汽车" [qì chē] = 「自動車」

の意味になります。


時代が変わっても残る言葉

話は少しそれますが… 時代が変われば物も変わりますが、言葉はそのまま残る例もあります。

例えば中国語で

马路 [mǎlù]

と書くと、「馬の道」の漢字ですが、これは自動車などが通行する大通りを指します。
今は馬が走ることはないですが、その名残と言えます。

全く別物ですが、日本語でもこのような例があります。

例えば、「懐中時計」「懐中電灯」といった言い方は、持ち運びのできる小さなものを指します。
現代風には「携帯~」という表現と同じですが、和服が珍しくなった近代で「懐(ふところ)」のついた服はそうそうないですが、「懐の中」という表現が残っています。

「携帯電話」とは言いますが「懐中電話」とは言わないですし、逆に「携帯時計」とか「携帯電灯」という言い方もありませんね。


2. どこまでが”火车”の範囲?

中国語で"火车"といえば、電車を意味するものの、「地下鉄」「高速鉄道」「リニアモーターカー」を"火车"と呼んでいる例はあまり知りません。

中国のいろいろな地方に長年住むと、それぞれの特徴もあるとは思うのですが、ネット上を見ても会話の中で区別しているようです。

日本でいう「鉄道」という一番大きな分類は、中国語も同様です。

「鉄道」 = "铁路" [tiě lù]

中国の高速鉄道 "和谐号" [hé xié hào]
中国の高速鉄道 "和谐号" [hé xié hào]

この"铁路""火车"同じ大きさの枠組みとなって、その中にいくつかの分類があります。
専門的に見るともっといろいろあるでしょうが、単語の例をあげてみます。

  • 「地下鉄」
    = 地铁 [dì tiě]
  • 「路面電車・トラム」
    = 轻轨 [qīng guǐ]
  • 「通勤電車」
    = 通勤铁路 [tōng qín tiě lù]
  • 「高速鉄道」
    = 高速铁路 [gāo sù tiě lù] = 高铁 [gāo tiě]
  • 「リニア鉄道」
    = 磁浮铁路 [cífú tiělù]

※ リニア鉄道は"磁悬浮列车" [cí xuán fú liè chē] 略して"磁浮","磁浮列车","磁悬浮"などとも呼びます。


ただ、調べてみると"火车"という枠組みの中でも、小さな分類も存在しているようです。
ひとつの分類は、運航速度(最高時速)によるものということです。

  • 火车 [huǒ chē]: 一般的に200km/hまで
  • 动车 [dòng chē]: 200~250km/h
  • 高铁 [gāo tiě]: 300~350km/h

これらは中国の規格のようですが、広い意味で"高铁"日本の高速鉄道の定義と同様に、200km/h以上の最高速度で運行する鉄道という捉え方もあるそうなので、日本の新幹線はすべて"高铁"に分類されます。

中国の検索サイト"百度"で"铁路"で調べてみるとこれ以外にもたくさんの分類が出てきましたが、私は鉄道の専門家ではないので、これくらいにとどめさせてください。


3. 「火の車」は本来仏教用語、中国から来たのでは?

日本語で「経済的に苦しい」という意味での「火の車」は、仏教用語の「火車(かしゃ)」から転用された言葉だそうです。

世界大百科事典(平凡社)にも「仏教経典が地獄に関して説く(中略)猛火の燃えている車。罪人を地獄で責めたり,あるいは罪人を地獄に迎えるのに用いる。」とあります。

仏教は中国から伝来したのですが、この言葉が今の「経済的に苦しい」という意味で使われるようになったのは、江戸時代の「俳諧世説」(1785)に出てくるのが最初のようで、この使われ方は日本独自と考えられます。

コトバンク - 火の車

西村市郎右衛門編著『新御伽婢子』より「火車の桜」
西村市郎右衛門編著『新御伽婢子』より「火車の桜」


4. 中国語で日本語の「火の車」のような表現”成语”は?

日本語で「経済的に苦しい」意味の「火の車」という言葉は日本独自の言い回しで、中国語ではこのような意味は持ちません。

ただ、"成语" [chéng yǔ]とよばれる中国語の「四字熟語」のような昔からの言い回しは、膨大な数があります。

その中から、「火の車」に近い意味の言葉をいくつか集めてみました。

阮囊羞涩

[ruǎn náng xiū sè]

晋時代の「阮孚の財布の恥」が直訳で、お金がないことを恥ずかしがった、という故事が由来

寅吃卯粮

[yín chī mǎo liáng]

寅年に(来年の)卯年の分の食料を食べてしまうような、収入よりも支出が増える経済難の例え

一贫如洗

[yī pín rú xǐ]

水で洗い流されたような、非常に貧しい様子を指す

身无分文

[shēn wú fēn wén]

日本語だと「無一文」に近い表現


いかがだったでしょうか?

知らべれば調べるほど、中国語の奥の深さを感じられずにはいられません。

この記事も、書いているうちに次から次へと興味がわいてきてしまい、まとまりがなかったかもしれません。

今回もお読みくださり、ありがとうございました。

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