英単語の発音しない"k"の不思議
英語の"know"(知る)や"knife"(ナイフ)をはじめ、単語は"kn"ではじまっているのに"k"は発音することはありません。
英語のスペルは発音をそのまま表しているわけではないものの、いちど不思議に思うと気になるものです。
今回は、発音しない"k"についての話題です。
なぜ発音しないのに"k"があるの? - その理由
このような発音しない文字は"k"以外にもあるのですが、英語では"silent k"(発音されないK)と呼ばれています。
結論から言うと、以下の2つの理由があります。
1. ゲルマン語派が語源となる英語で"kn"がつくものがある
2. 17世紀以前の中英語や古英語で発音されていた名残り
つまり、ゲルマン民族の言葉を起源として英語となった単語で"kn"ではじまるものは、昔は発音されていたものの、近代の英語では発音されなくなったのが理由です。
「なぜ発音されなくなったのか」ということについては、「自然な発音がしづらかった」という説もあるようですが、正確な理由は不明です。
このような背景があるため"kn"の"k"は発音しないのですが、この背景に該当しない場合、"kn"ではじまる単語でも"k"を発音する単語があります。
たとえば、パイ生地でひき肉やタマネギなどを包んだ東ヨーロッパの伝統的な料理「クニッシュ」は、英語で"knish"と表記されますが、この場合は、/kəˈnɪʃ/ または /knɪʃ/ と"k"が発音されます。
いろいろな言語の影響を受けて変遷してきた英語は、スペルは発音をそのまま表しているわけではないので読み方が難しい一面がありますが、一方で限られた文字の中で別の単語を表すという重要な要素もあります。
発音しない”k”がある単語
ここでは、発音しない"k"がある"kn"のつく単語のいくつかをご紹介します。
発音記号と日本語訳は、代表的なものを掲載しています。
| 単語 | 発音記号 | 日本語 |
|---|---|---|
| knock | /nɒk/ | (ドアなどをたたく)ノック |
| knickers | /ˈnɪkəz/ | (古い表現)女性用下着(下ばき) |
| knoll | /nəʊl/ | 小さく丸い丘 |
| knob | /nɒb/ | つまみ |
| knife | /naɪf/ | ナイフ・小刀 |
| knapsack | /ˈnæpsæk/ | ナップザック |
| kneel | /niːl/ | ひざまずく |
| knight | /naɪt/ | 騎士 |
| knot | /nɒt/ | 結び目・(船舶や航空機の速度の単位)ノット |
| knack | /næk/ | 才覚・こつ |
| knick-knack | /ˈnɪk næk/ | 雑貨・小間物 |
| knuckle | /ˈnʌkl/ | 指関節 |
| know | /nəʊ/ | 知る |
| knee | /niː/ | 膝 |
| knit | /nɪt/ | 編み物 |
| knead | /niːd/ | 練る |
スペルをみると面倒ですが、歴史的な背景を考えると「まあ、しかたがない」と思えるかもしれませんね。





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