お手軽レシピ 台湾料理「三杯鶏」
台湾の料理に「三杯鶏」という鶏の照り焼き風の料理があります。
作り方は超簡単、そしてご飯が進む美味しさで、台湾で大人気の料理です!
ぜんぜん辛くないので、子供から大人まで楽しめる味です。
日本で普段使っている調味料で、台湾風の「三杯鶏」が作れてしまいます。
このおススメの「三杯鶏」、ぜひお試しください!
気になる内容にすぐに移動
三杯鶏とは?
まずはこの料理の説明から。
「もう知ってるよ」という方は、直接 作り方をご覧ください。
台湾の鶏料理で、家庭料理としても大人気の料理です。
中国 江西省・福建省でも同様に食されていますが、このシンプルなのに飽きの来ない味はどのように広がっても不思議ではありません。
台湾では繁体字の中国語が使われています。
台湾の中国語では
三杯雞 [sān bēi jī] [サンベイジー]
と表されます。
※ 上記の発音記号は中国式、簡体字では"三杯鸡"となります。ここでは繁体字を使っていきます。
三杯の意味は?
「三杯」の意味は単純明快で、基本となる3種類の調味料を1杯ずつ使うからです。
詳しくは作り方でご紹介しますが
- 醤油
- 酒
- 黒ごま油
の3種類が基本調味料です。
醤油は"老抽" [lǎo chōu]という熟成させた醤油が多いですが、"生抽" [shēng chōu]が使われたり、混ぜ合わせたり、と好みの味に仕上げることができます。
ここで紹介する作り方は、醤油も酒もごま油もすべて日本のものを使っています。
三杯鶏の特徴
「三杯」の調味料を基本に、砂糖、にんにくや生姜、好みで唐辛子なども加えますが、ここまでは日本の「鶏の照り焼き」と似た感じもします。
「鶏の照り焼き」と決定的に違う味にするのは「バジル」の存在です。
台湾のバジルは
九層塔 [jiǔ céng tǎ]
と呼ばれる台湾バジルです。(タイバジルと同種)

台湾バジルは、次のような特徴があります。
- 八角を思わせる甘くスパイシーな香り
- ややスパイシーな爽快感
- 加熱しても香りが飛びにくい
これはさすがに日本では手に入りづらいので、ここではスイートバジル(生と乾燥)を使います。(好みによりいずれかでも可)
「バジル」というとイタリア料理を連想する方が多いと思うのですが、これが醤油ベースの味付けにもしっかりと合うのです。
このような「ご飯が進む料理」のことを中国語で
下飯菜 [xià fàn cài]
といいます。
お酒が好きな方にとっては
下酒菜 [xià jiǔ cài]
ともいえます。
思わず中国語で
我超级喜歡吃下飯菜,像是三杯雞!
[wǒ chāo jí xǐ huān chī xià fàn cài][xiàng shì sān bēi jī]
三杯鶏とか、ご飯が進む系の料理めっちゃ好き!
と言ってしまいそうな「三杯鶏」の作り方をご紹介します!
三杯鶏の作り方
まずは詳しい材料から。作り方はとっても簡単です。
材料(2人分)
- 鶏もも肉(唐揚げ用など): 500g
- 醤油: 大さじ2杯
- 日本酒: 大さじ2杯
- 黒ごま油: 大さじ2杯
- 乾燥バジル: 小さじ1杯
- 生バジルの葉(スイートバジル): 4~6枚 *
- 砂糖: 小さじ2杯 *
- にんにく: 1かけ *
- 生姜: 1かけ *
- 五香粉: 少々 *
- 唐辛子(粉末または輪切り): 少々*
*印の調味料はお好みで調整してください。
生のスイートバジルが手に入らない場合は、乾燥バジルの量を2~3倍に増やしてもよいでしょう。
スイートバジルの香りは熱に弱いので乾燥バジルで補います。
また、五香粉でスイートバジルには少ないスパイシーさを補います。
作り方
1. 鶏もも肉などの材料の準備
鶏もも肉は1口大に切り分けます。
にんにくは薄切りに、生姜をすりおろしにします。(薄切りも可)
生バジルは葉だけにして洗います。
2. 調味料の調合
醤油(大さじ2杯)、日本酒(大さじ2杯)を器に入れます。
黒ごま油は半量(大さじ1杯)を器に入れます。
砂糖も器に入れて混ぜ合わせます。

3. フライパンで焼く
黒ごま油の残りの半量(大さじ1杯)をフライパンに入れて弱火で熱します。
にんにくと生姜を入れて軽く焼き色を付けます。

鶏肉を入れ弱火~中火で焼きます。(時々かき混ぜてください。)
10分ほどで鶏肉の表面がきつね色になり、中まで火が通る頃に調味料を入れます。

4. 調味料を入れる
調合した「三杯(+砂糖)」の調味料と乾燥バジル、五香粉と、お好みにより唐辛子を入れます。

弱火で調味料が全体にまんべんなく渡るよう、かき混ぜながら煮込みます。
汁がなくなる前に火を止めます。

5. 盛り付け
できあがった鶏肉を器に入れ、好みに合わせてタレの量を調整して入れます。
ごま油が多いので少しくどく感じるかもしれませんが、バジルのおかけでさわやかさも感じます。
味付けも、思ったより濃くないと感じると思います。
熱々でもいいですし、味が染みて冷めてからでも美味しくいただけます。
最後に、生バジルを乗せて完成です!

白ご飯と一緒にぜひどうぞ!
付け合わせはキュウリやレタスなどのサラダもよく合います。
病みつきになってしまうかもしれませんが、とっても簡単なので乾燥調味料さえ常備しておけば いつでも作れますね。
豚肉でも美味しく作れますよ!
もし「三杯鶏を作るために生バジルを買ってみたけど、多くて使いきれないよ~」という方がいらっしゃるようでしたら、生バジルをフードプロセッサーか包丁でみじん切りにしておくと、バジルソースとしてパスタなどに使えますので無駄にならず使いきれると思います。







今回もお読みくださり、ありがとうございました。
役に立った・気に入ったらSNSやブログで共有していただけると嬉しいです!





