東京 東新宿 山西亭(さんせいてい) 訪問記
中国・山西省の本場料理を、日本で味わえる場所はすごく貴重です。
東新宿 山西亭は、山西省出身の友人が教えてくれたお店です。
今回、近くに立ち寄った時に、友人がわざわざ駆けつけてくれて、おススメを聞きながら山西料理を味わえたので、実食レポートをお届けします。(しかもおごってまでもらいました… ホント感謝!!)
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中国 山西省の料理
このお店の看板メニューは「刀削麺」です。
山西省は、2000年にも渡るといわれる中国の麺の歴史の中でも有名な地方です。
山西省では、刀削麺以外にもさまざまな麺料理があります。
このお店には、小麦粉で作った麺だけでなく、蕎麦やじゃがいも、サツマイモや緑豆など、いろいろな材料を使った麺料理が揃っています。
麺好き、炭水化物好きにとっては、まさに夢のような空間!
ちなみに、中国語の俗語で「炭水化物好き」のことを
暈碳 [yūn tàn]
と言います。
「炭水化物に目がくらむ」という意味ですね。
東京 東新宿 山西亭
山西亭の基本情報は「食べログ」などに掲載されています。
ここでは、一般のグルメサイトには掲載されていない山西人と筆者の視点で、山西亭さんをご紹介していきます。
営業時間
営業日は月曜日~土曜日で、日曜日が定休日です。
営業時間は2部制で
- 11:00~15:00
- 17:30~23:30
となっています。
山西亭への行き方
住所: 東京都新宿区大久保2-6-10
都営大江戸線・東京メトロ副都心線
東新宿駅 B3出口より徒歩2分
都バス23区
大久保通り 西側バス停の目の前
路線: 橋63 / 高71 / 宿74 / 早77 / 池86
お店の外観
お店は地下にあります。
地上から見える看板と路上のランチメニューがあります。
このメニューには、刀削麺と日本式の中華料理が並んでいます。
筆者の場合、路上のメニューだけなら、ひと目見て素通りしてしまいそうですが…

看板の「郷土料理」の文字はあまりに魅力的です!

階段を降りると入口があります。
刀削麺推しなのがよくわかります。

お店の内観
お店は40席ほどの大きさで、長年営業されている落ち着きがありつつも、清潔感のある居心地の良い雰囲気です。

お店の壁には、所狭しとメニューが貼ってあります。
料理名は中国語交じりの日本語で、説明は日本語です。


注文はタブレットで、日本語と中国語が切り替えられます。
友人から主に中国語で説明を聞いていたので、逆に日本語だと分かりづらいのですが…

"五台山" [wǔ tái shān]という仏教の文殊菩薩の聖地、霊山の大きな写真も貼ってあります。中国の5A級観光地で、ユネスコの世界遺産でもあります。

料理選び
友人は「炭水化物ばかりで眠くなる」なんて言ってましたが、美味しそうな炭水化物料理の写真がずらっと並んだ光景には、目が冴えわたります!
筆者は刀削麺も大好きで、刀削麺の種類も豊富です。
でも、せっかくなので山西人が選んだ料理を食べたい!ということで、ここはすべて友人にお任せしました。
友人が言うには、都内でも山西料理は珍しいとのこと。
理由は、特に家庭料理を外食する文化があまりなく、家で作って食べるのが一般的だから、とのこと。
なんとも納得のいく理由です。
料理は麺が中心で、じゃがいもや蕎麦を使った料理が目立ちます。
お店のおススメでもある"炒羊杂" [chǎo yáng zá](羊の内臓炒め)や、小さく丸めた独特の形の"五彩猫耳朵" [wǔ cǎi māo ěr duǒ](猫耳麺の五彩炒め)も候補に入りましたが、食べきれそうになく、他ではなかなか味わえない、山西料理らしいものを選んでもらいました。
今回いただいた料理
食べきれなかったら持ち帰ることもできる、ということで選んでもらったのはこの4品。
- 莜面栲栳栳(蕎麦のせいろ蒸し麺)
- 不烂子(じゃがいも入り蒸し麺の焼きそば)
- 山西炒凉粉(山西涼粉炒め)
- 炒灌肠(蕎麦灌腸の炒め)
どれも山西省の郷土料理です。さっそくいただいてみました。
莜面栲栳栳 [yóu miàn kǎo lǎo lǎo]
蕎麦のせいろ蒸し麺

中国語の名前にある"莜面"は、"莜麦" [yóu mài]で作った麺の意味です。
"莜麦"は、蕎麦の一種で、「ハダカエンバク」(オートミールの原料)として知られています。
「1000年以上の歴史を有する料理で、並べた様子が蜂の巣(蜂窝 [fēng wō])に似ていることから(中略) 後に籠白膠木(植物 ヌルデ)で編んだ籠『栳栳』に似ていることから『莜面栲栳栳』と呼ばれるようになった」という説明がありました。
「東京ではここ山西亭でしか味わうことができない超レア料理」とのことで、期待でいっぱいです。
せいろの中に、綺麗に並べられた筒状の麺からは、蕎麦の香りが伝わってきます。
つけだれは2種類。黒酢ベースのにんにくなどの香味野菜が入った味と、トマトと卵ベースの塩味で、どちらもさっぱりしています。


もっちりとした麺を箸で切り分けて、たれをつけていただきます。

筒状に円くなっているので柔らかく、それでいて食べ応えもある食感です。
口の中でほのかに蕎麦の香りが広がって、美味しかったです。
不烂子 [bù làn zi]
じゃがいも入り蒸し麺の焼きそば

山西方言の特徴で、"拌"(混ぜる)という1文字を"bu"と"lan"と2文字のように分けて発音したことから、"不烂"の当て字(諧音)になったと言われています。
これは「じゃがいもに小麦粉をまぶして、せいろで蒸した麺を水を使わずに高温で炒めた麺料理」とのこと。
味付けはシンプルな塩味ですが、ネギやにんにく、鷹の爪が、パクチーも少しだけ入って、一口ごとに味わいの変化を出しています。
「焼きそば」といっても麺は短く、もちっとした食感でじゃがいもの味がしっかりとしています。
これだけで十分に1食分になりそうな感じ。
これも美味しい!
山西炒凉粉 [shān xī chǎo liáng fěn]
山西涼粉炒め

こちらも、じゃがいも澱粉から作った料理です。
地方によって緑豆やさつまいもを使うこともあるそうです。
名前は"凉粉"ですが、できたてなのでしっかりと温かい料理でした。
こちらは、じゃがいもっぽさはあまり感じなかったですが、ぷりぷりとしつつ口の中でとろけるような食感が印象的でした。
しょうゆベースの濃厚でコクのあるたれが美味しくて、思わず"莜面栲栳栳"にもつけて食べていました。
炒灌肠 [chǎo guàn cháng]
蕎麦灌腸の炒め

こちらも1品目と同じく、蕎麦(莜麦)を使った料理です。
蕎麦を練って茹で、ソーセージ(灌肠)のような形に固めたものだそうです。
伝統あるベジタリアンミートといった感じでしょうか。
柔らかなレバーに近い食感ですが、肉ではないので臭みもまったくありません。
シャキシャキのもやしやにんじん、にんにくの茎との相性も抜群で、どんどんと食べ進めてしまいます。
緑豆や小麦粉の澱粉で作ることもあるそうです。
後から振り返ってみると、怒涛の炭水化物コースでした。
肉類はなくても、十分に満腹になって、満足感いっぱいの料理でした。
1人では選べない選択をしてくれた友人に感謝です!
それに、都内在住といえど遠いのに来てもらって、さらにご馳走にまでなってしまい恐縮しつつも、いろいろとお話ししながら、はじめてのめずらしい山西料理を食べさせてもらって、楽しいひと時を過ごせました!
ぜひ、山西亭さんの料理をお試しください!






今回もお読みくださり、ありがとうございました。
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