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英語・中国語: 会社の「上司」と「部下」はなんていう? 会話やメールなどでの表現

英語・中国語: 会社の「上司」と「部下」はなんていう? 会話やメールなどでの表現
英語や中国語での「上司」と「部下」の表現と企業文化

日本の会社で仕事をしていると、けっこう聞いたり使ったりする機会のある「上司」「部下」の言葉は、英語や中国語では何というのでしょうか?

特に「部下」という言葉です。「これは日本語として一般的だから、細かいことを気にするな!」と言われればそれまでなのですが、外資系にずっと身をおいていると、「部下」って言葉は「いかにも下の人」って感じがして、違和感を覚えてしまうので私は日本語でもできるだけ使わないようにしています。

私の経験上、英語圏や中国語圏のほとんどの企業では、普段は役職は意識せず、個人の名前を使うことが多いのですが、仕事上で「上司」と「部下」の表現が必要な場合もあります。

外国語と比較してみることで、新たな視点が生まれるかもしれませんよ!

英語で「部下」はなんていう?

「部下」という表現を使う必要性は?

「部下」という言葉を辞書で調べると、"followership"とか"junior staff"などの単語が出てきますが、実際にはまず使わないことが多い言葉です。

"junior staff"には「若手スタッフ」という感覚ですが「経験の少なさ」を感じさせる場合があります。また、"followership"には「従者」という意味もあるので、いわゆる「部下」を尊重した言葉とは言えません。

ちょっと考え方を変えると、本当に「部下」という言葉を使う必要があるのでしょうか?

英語では「同僚」を意味する"colleague"をよく使います。

He is my colleague.

「同僚」の言葉が意味するように社内での「地位」は表現せず、(社風や状況もありますが)対等性を持たせることが一般的です。


「部下」であることを示す必要がある場合

ただ状況によっては、たとえばあなたが「マネージャー」で、その社員は「一般スタッフ」であることを示す必要性が生じる場合があります。

このような場合、会話やメールなどで、最初にあなた自身が責任者(リーダー)であることを示すことで表現しやすくなります。

I am responsible for the sales team.

I am leading the sales team.

この例の"the sales team"は「営業チーム」になりますが、この部分を入れ替えます。
「チーム」というと小規模な集団のように感じますが、特に大きさは関係なく「部署」という意味でも使えます。
あえて「部署」であることを示すために"the division"という表現を使うこともできます。

2つ目の例は"be leading"という表現で「率いている」という意味合いがありますので、あえて自身がリーダーであることを強調したい時以外は、最初の例での"responsible"で十分です。

このように文章で明示しなくても、メールの署名などで、あらかじめ あなたが責任者であることが伝われば、あなたのチームに所属する「部下」を表現は簡単になります。

He is working in my team.

このように、あなた自身が「チーム」の責任者で、そのスタッフがあなたのチームに所属していることを表現できます。
英語では「チームの一員」のような一体感を持たせた表現が一般的です。


もし、あなたが社長(雇用主)であれば、このような表現も可能です。

He is my staff.


いずれの場合も、そのスタッフを称賛する言葉を付け加えることは、忘れずにおきたいことです。


「直属の部下」であることを示す必要がある場合

上記の表現で、あなた自身がリーダーで、そのスタッフがあなたのチームに所属していることが説明できました。
ただ、チームが大きい場合、あなたとそのスタッフの間に中間管理職がいる場合もあることでしょう。

あなたの直属の部下や、スタッフとその中間管理職の間の関係を説明する必要があるかもしれません。

このような場合、"report line"という考え方が一般的に用いられます。
日本語にすると「報告の流れ」です。

たとえば、

He reports to me.

というだけで、そのスタッフがあなたに直接報告する立場にある、つまりあなたが彼の直属の上司であることを明示できます。

もし、スタッフAさんが中間管理職 Bさんに報告する立場で、Bさんがあなたに報告する立場でしたら、段階を分けて説明できます。

A reports to B, and B to me.


上司と部下 - その表現は本当に必要?
上司と部下 - その表現は本当に必要?


中国語で「部下」はなんていう?

「部下」の中国語を辞書で調べてみると…

「部下」という言葉を中国語辞典で調べてみると、"下属" [xià shǔ]や"部下" [bù xià]といった言葉が出てきます。

"部下"は元々三国志の話の中で兵隊を表す言葉として使われましたが、日本に渡ってから意味が変化して日系企業では使われることもあるものの、元の意味からして見下した感じがあるため一般的ではなく、"下属"も決して良い表現とは言えません。


中国語で「部下」を表現するには?

中国では確かに上下関係を重視する場面もありますが、日常の仕事の中ではあえて表現する場面は限られます。

もし、中国語の情報を求めて上記の英語に関する部分を読み飛ばされた場合は、さらっとお読みいただけると参考になるかと思います。

中国語でも一般的には「同僚」としての表現を用いることが多いです。
中国語で「同僚」は、"同事" [tóng shì]といいます。

他是我的同事

[tā shì wǒ de tóng shì]

部署名などを使いたい場合は、

他跟我一起在○○工作

[tā gēn wǒ yīqǐ zài ○○ gōng zuò]

のように、その人と私が一緒に働いている場所を使うこともできます。

中国語の場合、(やはり社風や状況もあるものの)上司が部下を紹介する場面よりも、部下が上司を紹介する場面の方が多くなります。

それでも、たとえば上司としてのあなたが、部下のスタッフについて言及する場面もあると思います。

例として、李さんが部下であることを示す必要がある場合、

小李

[xiǎo lǐ]

のように苗字の前に"小"をつけることで、立場を表現できます。

日本語でいうところの「李君」といった感覚に近いですが、この"小"は決して見下げた表現ではなく、一般的な会話でも用いられる愛着や親近感をも示すことができるものです。


少し余談になりますが、中国語で自分が勤務する会社を表現する場合、

"我的公司" [wǒ men de gōng sī] 「私たちの会社」

という表現を用います。

"我的公司" [wǒ de gōng sī] 「私の会社」

という表現を使う場面は、自身が社長かオーナーである場合になります。


あなた自身の会社について話す時は問題ないのですが、他社の中国企業であればその社風や伝統は多種多様とも言えますので、どのような会社でも同じかというと、少し注意が必要です。

日本でも同様に、会社によっては必ず役職名をつけて呼ぶとか、「○○さん」でいい、とか考慮しなければならない場合がありますね。


英語で「上司」はなんていう?

上司の場合は、ずっと簡単です。

He is my boss.

の一言で済みます。

サントリー コーヒー「BOSS」ブランド(公式サイトより)
サントリー コーヒー「BOSS」ブランド(公式サイトより)

「ボス」と聞くと何だか「サントリー コーヒー「BOSS」(ボス)」のブランドイメージが先行するかもしれませんが、男性に限らず女性に対して使ってもまったく問題ありません。

She is my boss.

この言葉は会話でもメールでも使える言葉でとても便利ですが、正式な場面では正式な役職名を考慮して使った方がよいでしょう。

例:

  • He is our team leader.
  • He is our manager.
  • He is our CEO.


中国語で「上司」はなんていう?

中国語には"上司" [shàng si]という言葉があります。もともと中国で漢の時代に生まれた言葉ですが、日本に渡ってから意味が変化して、中国に逆輸入されて使われています。

上記の英語と同じような感覚で、使い分けることができます。

他是我们的上司

[tā shì wǒ men de shàng si]
彼は私たちの上司です

他是我们的领导

[tā shì wǒ men de lǐng dǎo]
彼は私たちのリーダーです

他是我们的经理

[tā shì wǒ men de jīng lǐ]
彼は私たちのマネージャーです

他是我们的老板(总经理)

[tā shì wǒ men de lǎo bǎn (zǒng jīng lǐ)]
彼は私たちの社長です

上記の例では便宜上、すべて男性を指す"他"を使っていますが、もちろん女性を指す"她"も同じです。(発音は同じ[tā])


また、上記の例で"小李"のように苗字の前に"小"をつけることで部下であることを表現したように、敬称をつけることで自分より目上の人であることを表すこともできます。

女性への敬称は"女士" [nǚ shì]

男性への敬称は"先生" [xiān shēng]


日本では上司も身内ということで他人に話す時は呼び捨てにするのが一般的ですが、違いがある点ですね。


今回もお読みくださり、ありがとうございました。

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