「食卓上のふきん」 - その心は?
中国語では、後の言葉は
尝尽了酸甜苦辣
[cháng jǐn le suān tián kǔ là]
と続きます。
「よく分からない…」という方のために、もう少し説明を続けますね。
"尝"という漢字は、「ちょっと味見してみる・食べてみる」という時によく使われます。
- 尝尝吧 [cháng cháng ba]
= ちょっと味見してみてよ
= ちょっと食べてみてよ
"酸甜苦辣"は、「いろいろな味」を表す言葉です。
"基本味觉" [jī běn wèi jué](基本的な味覚)として"酸甜苦咸"という四字熟語もよく使われます。
- 酸 [suān] = 酸味
- 甜 [tián] = 甘味
- 苦 [kǔ] = 苦味
- 咸 [xián] = 塩味
ここでは"酸甜苦辣"として、最後は「辛味」としていますが、基本的な意味は変わりません。
さて、"尝"には、「経験」や「体験」という別の意味もあります。
ここでは"尝尽了"となっていて、「味わい尽くした」「経験し尽くした」と表現しています。
また、"酸甜苦辣"は実際の味覚だけでなく、人生の「幸福・楽しみ・苦痛・困難」などの感じを表す比喩としても用いられます。
日本語でも「酸(す)いも甘いも知る」という表現がありますね。
さて、これで分かりましたね。
「食卓上のふきん」といえば…
ありとあらゆる味を味わい尽くした
それが、その心です。
全体では、
饭桌上的抹布,尝尽了酸甜苦辣
となりますが、前の部分だけしか言わないで、
人生の苦楽を経験し尽くした
の意味になります。
今回もお読みくださり、ありがとうございました。
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