中国語で笑い声を表す擬音語・擬態語
日本語は、世界でも擬音語や擬態語(オノマトペ)の多い言語として知られていますが、中国語も日本語ほど多くはないもの、決して少なくはありません。
- 擬音語 = 拟声词 [nǐ shēng cí]
- 擬態語 = 拟态词 [nǐ tài cí]
今回は、中国語で笑い声を表す擬音語・擬態語のいくつかをご紹介します。
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中国語で笑い声を表す擬音語・擬態語
哈哈 [hā hā]
笑い声の擬音語で最もよく使われる表現です。日本語と同じ感覚ですね。
特にネット上やSNSでは、笑いの度合いに応じて数を増やし、数に制限はなさそうです。
- 哈哈哈
- 哈哈哈哈
- 哈哈哈哈哈哈哈哈
"哈哈大笑" [hā hā dà xiào]というと、「ゲラゲラ笑う」という感じの大笑いになって、一般的に使われています。
嘿嘿 [hēi hēi]
こちらも日本語と同じ感覚で、「へへ」という笑い声です。
照れ隠しや苦笑いの感覚です。
"嘿嘿嘿"と3回ほど繰り返す場合もあります。
呵呵 [hē hē]
一般的に、軽蔑や嘲笑を表す笑い声です。日本語でいうと「ふふん」と鼻で笑う感じでしょうか。
音は上の2つと少し違う程度に感じられますが、意味は大きく異なります。
"笑呵呵"のように使う場合もあります。
嘻嘻 [xī xī]
漢字から想像できますが、「喜んで笑う」様子を表します。
"笑嘻嘻"という使い方もよく見られます。
嘎嘎 [gā gā]
通常はアヒルの鳴き声を表す言葉ですが、人でいえば日本語でいう「ゲラゲラ笑う」という感じになります。
咯咯 [kǎ kǎ]
笑いを表すとき、大声で笑う様子を表します。
これ以外に、歯を食いしばる音を表す場合もあります。また、鳥の鳴き声を表す場合もあります。
噗嗤 [pū chī] / 扑哧 [pū chī]
吹き出して笑う様子を表します。日本語でいう「ぷぷっと笑う」「ぷーっと吹き出して笑う」感じです。
日本語と同様に、状況によって嘲笑となる場合もあります。
吃吃吃 [chī chī chī]
"吃"は「食べる」という意味なので、"吃吃"だと「食べて食べて」という表現に、"吃吃吃"では「ひたすら食べる」という表現になりますが、"吃吃的笑"という笑いの表現もあります。
この笑い声は、つかみどころのない小さな声を表すもので、意味深な笑いの他に、状況によっては冷たい印象や、疲れた薄ら笑いを表す場合もあります。
嘭嘭 [pēng pēng]
明るく楽しい笑いを表現します。飛び跳ねるような楽しい感じです。
笑抽 [xiào chōu]
突然の爆発するような喜びで、笑いの他に驚きや興奮の感情を表します。
咔咔咔 [kǎ kǎ kǎ]
楽しくても、緊張がある状況での笑い声です。
咯噔 [kǎ dēng]
衝動的な気持ちで震える笑い声を表現します。楽しさだけでなく、可愛い小動物への愛情表現にも使われます。
吼吼 [hǒu hǒu]
ネット用語として、嬉しい様子を表します。"HOHO"という表記も増えています。
ご紹介する最後の表現は擬音語ではありませんが、笑いの表現で比較的よく使われます。
偷笑 [tōu xiào]
日本語でいう「くすくす笑う」の表現です。中国語の"偷"には「盗む」という意味があるものの、"偷笑"となれば「くすくす笑う」という意味になります。
"偷偷地笑"のように表現することもあります。
考えてみると、日本語にも笑いの表現は相当な数がありますが、中国語の表現もいくつかは知っておいて損はないですね。
今回もお読みくださり、ありがとうございました。
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