健康志向が強い中国では一般的な大豆ミートやグルテンミート
大豆ミートやグルテンミートなどの人工ミート(人工肉)は、日本ではまだ一部の人たちに支持されているだけという感じもしますが、中国では結構一般的におやつ(中国語で"零食" [líng shí])としても浸透しています。
日本ではグルテンを控える傾向もありますが、グルテンミートは、中国の健康志向が強い方たちからも大豆ミートと同様に支持されているようです。
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中国語の「人工ミート」に関する表現
ちなみに中国語で「人工ミート」は
素肉
[sù ròu]
と呼ばれています。
また、"人造肉" [rén zào ròu]という言葉も一般的ですが、日本人の感覚からすると、意味は十分に分かるけど、ちょっと不思議な表現に感じるかもしれませんね。
この"素肉"は、大豆たんぱく・小麦たんぱく・落花生たんぱくなどの植物性たんぱく質を主原料にしています。
それぞれ中国語でこのような表記がよく使われます。
- 人工ミート =
素肉 [sù ròu]
人造肉 [rén zào ròu]- 大豆ミート (大豆たんぱく類製品) =
大豆蛋白类制品 [dà dòu dàn bái lèi zhì pǐn] - グルテンミート =
面筋 [miàn jīn]
- 大豆ミート (大豆たんぱく類製品) =
ちなみに「グルテン」は中国語で
谷朊粉
[gǔ ruǎn fěn]
と書きます。英語の音からですね。


英語では主に、
- 人工ミート = artificial meat, cultured meat
- 大豆ミート = soy meat, soya chunks
- グルテンミート = seitan, wheat meat, gluten meat
のように表現されます。(他にも多くの呼び名があります。)
余談かもしれませんが、「たんぱく質」は英語で"protein"です。
「プロテイン」と聞くとサプリメントを連想するかもしれませんが、「たんぱく質」の英語をカタカナ表記にしたものです。
例えば「大豆ミート」は、「(表面に食感のための)模様の加工をした大豆たんぱく質」という意味で、"textured soy protein (TSP)"とも呼ばれています。
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