中国の煮卵 茶蛋(チャアダン)の簡単レシピ
中国や台湾などに、紅茶などで煮込んだ煮卵料理「茶叶蛋(チャアイェダン)」(略して「茶蛋(チャアダン)」)があります。
筆者も大好きな料理で、本場の中国料理店で見かけると必ず注文するのですが、最近「売ってると思っていたのになかった」という事態に遭遇して余計に食べたくなってしまったため、とにかくお手軽に作れる方法で作ってみました。
お手軽に味玉が作れる専用容器を活用した「茶蛋(チャアダン)」風の味玉です。
もちろん、ジッパー付き保存袋などでも大丈夫です。
気になる内容にすぐに移動
本場の茶蛋(チャアダン)
本場の茶蛋(チャアダン)は、これは中国醤油や八角などのスパイス、さらに紅茶主体のつゆに漬け込んで作った煮卵で、普通の煮卵にはない深い味わいですが、少量を作るのはけっこう手間のかかるものです。
中国語では
茶叶蛋 [chá yè dàn]
茶蛋 [chá dàn]
と書きます。
表面の模様は「大理石のような美しい斑紋」と表現するのだそうです。(なんだか恐竜の卵のような風貌とも思ったのですが…)
![茶蛋 [chá dàn] [チャアダン] - 中国の醤油や八角などのスパイスで作った煮卵を、さらに紅茶主体のつゆに漬け込んだ深い味わい](https://blog.enjo.life/wp-content/uploads/2023/02/chadan-2.png)
ご参考までに、本場のレシピを今回ご紹介するお手軽レシピに合わせて、卵4個分に換算して掲載しました。
本場の茶蛋(チャアダン)レシピ
材料(4個分)
- 鶏卵: 4個
- 八角: 1.5片
- 花椒(ファージァオ): 小さじ0.5(約10粒)
- 月桂樹の葉(ローリエ): 3枚
- 桂皮(シナモン): 0.5片
- 砂糖: 小さじ2
- 塩: 小さじ2.5
- 中国醤油(老抽): 大さじ1
- 中国醤油(生抽): 小さじ1
- 生姜: 0.5片
- 茶葉(紅茶など): 半つかみ
作り方
- 鍋に卵と浸る程度の水を入れ、沸騰したら10分ほど中火で茹でる
- 卵を取り出し、鍋に調味料と香辛料(茶葉以外)を入れて強火で煮た後、弱火で3分ほど煮る
- 茶葉を入れる
- 1で茹でた卵の殻に模様となるようにひびを入れ、鍋に入れて強火にかけた後、弱火で5分ほど煮る
- 火を止めて、味をしみ込ませるため半日から1日漬け込む
茶蛋(チャアダン)風味玉 超お手軽レシピ
というわけで、ダイソーで販売している、簡単に茹で卵から味玉を作れる容器(味付けたまごメーカー)を使って、できるだけ簡単に茶蛋(チャアダン)の風味を楽しめるように考案したレシピです。
材料(4個分)
- 鶏卵: 4個
- めんつゆ(3倍濃縮): 50ml
- 酒(日本酒): 25ml
- 水: 25ml
- 五香粉: 小さじ1
- 紅茶(ティーバッグ): 3袋
※ ほうじ茶を使うのもおススメです!
フライパンで簡単ゆで卵
フライパンだと、少量の水で簡単にゆで卵を作ることができます。
ゆで卵を作っている時間で、漬け汁を作ります。
作り方
- 小型のフライパンに卵を入れ、1cmほどまで水を入れる
- 蓋をして中火にかけ、沸騰してから5分間茹でる(時々フライパンをゆすって卵を転がす)
- 火を止めて、蓋をしたまま5分間蒸らす(固ゆで)
- 熱湯を捨て、卵を冷水でしっかりと冷やす
この作り方は、一般的な「フライパンで作るゆで卵」と同じです。

表面の模様をつけたい時は、この時点では卵の殻はむかずに、全体的にまんべんなくひびを入れておきます。(卵の殻をむかない場合は、後からむきづらく場合があります。)

時間を重視する場合は、卵の殻をむいても大丈夫です。
漬け汁を作る
作り方
- 小型の鍋に、めんつゆ・日本酒・水を入れ、ひと煮立ちさせる
- 沸騰したら火を止め、ティーバッグを入れる
写真では2袋ですが、上記の分量3袋とした方がより紅茶の風味が感じられました。 - ティーバッグを絞って取り出す(やけどに注意)
- 五香粉を入れてかき混ぜ、漬け汁を常温で冷ます
今回は、鰹・昆布・鯖・むろあじ・椎茸といった合わせだしで3倍濃縮の「ヤマモリ 名代つゆ」を使いました。

紅茶は日東紅茶の「Daily Club」というティーバッグです。
紅茶によって大きく風味が変わるので、いろいろ試してみたいところです。

味付けたまごメーカーで漬け込む
漬け込み方は「味付けたまごメーカー」に記載されている方法と同じです。
- 卵を入れる
- 容器の線まで漬け汁を入れる
- 落し蓋を乗せる
- 蓋をして冷蔵庫に入れて味をしみこませる
漬け込み時間
漬け込み時間は、殻付きの場合は1日~2日あった方が良いようです。
冷蔵庫に入れて放置できるので、手間はかかりません。
こちらの写真は丸1日漬け込んだ様子です。表面の模様は、ひびの入れ方が重要ですね。



殻をむいた場合は、2時間ほどでまあまあ味がしみ込みました。
ちなみに、2日間漬け込むと表面の色はかなり濃くなりますが、味が濃過ぎることはありませんでした。作り置きにも最適です。

今回ご紹介したレシピはできるだけ身近な材料で作ってみましたが、中国醤油(老抽・生抽)を使うとより本場の味に近くなると思います。
紅茶の風味がとっても良い茶蛋(チャアダン)を、味玉のレパートリーに加えてみてはいかがでしょうか?






今回もお読みくださり、ありがとうございました。
役に立った・気に入ったらSNSやブログで共有していただけると嬉しいです!