虎皮鶏蛋(フゥピィジィダン / フーピージーダン)とは?作り方は?
中国の江南地区の伝統料理で、一般家庭の味としても知られる「虎皮鶏蛋」は、ゆで卵を揚げてから煮込むだけで、簡単に作ることができます。
中国語: "虎皮鸡蛋" [hǔ pí jī dàn]
今回は、虎皮鶏蛋を作り方とあわせてご紹介します。
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虎皮鶏蛋(フゥピィジィダン / フーピージーダン)とは?
虎皮鶏蛋とは、ゆで卵を素揚げしてから醤油と八角や唐辛子などのスパイスで煮込む料理で、中国 江南地区の家庭料理としていろいろな作り方や味付けがあります。
唐辛子を使うといっても辛い味つけではなく、優しい味つけなのですが、ご飯も進みそうなコクもある逸品です。
「虎皮」という名前の由来は、ゆで卵を揚げることで表面が黄色くなり、しわができることから、虎の皮に似ているためです。
硬めの食感となることから、固ゆで卵やしっかり焼いた目玉焼きが好きな方には、大好きな食感といえるでしょう。
江南地区とは?
上海市、江苏省、浙江省、安徽省、江西省、湖北省、湖南省に渡る、長江中流から下流にかけての南側の地区を指します。
虎皮鶏蛋は、この地区一帯の家庭料理として知られています。
虎皮鶏蛋(フゥピィジィダン / フーピージーダン)の作り方
虎皮鶏蛋は家庭料理なので、いろいろな味付けがあります。
揚げ方もさまざまで、油の量や時間によって食感が大きく変わります。
今回は、いろいろなレシピを参考に、日本で入手できる調味料を使って作ってみました。
材料(卵4個分)
- 鶏卵: 4個
- 醤油: 大さじ 2
- 八角: 2かけ
- 唐辛子: 小さじ 1
- 五香粉: 小さじ 1/2
- 塩: 少々
- 生姜: 少々
- ネギ: 少々
- サラダ油: 適量
この他、好みによってオイスターソースや砂糖を加えてもよいでしょう。
※ この記事の写真では卵6個分で作っています。
虎皮鶏蛋の作り方
1. ゆで卵を作る
ゆで卵の作り方はごく普通で、固ゆでにします。
フライパンを使って簡単にできますので、こちらの記事に簡単に紹介しています。

ゆで終わったら冷水で冷やした後、殻をむきます。
ゆで卵に切り込みを入れると、また違った食感を楽しめます。
2. 調味料を準備する
分量の醤油・八角・唐辛子・五香粉を容器に入れて混ぜ合わせます。


この分量は、中国の味付けを参考に、日本人にとっても馴染みやすい味に調整しています。
調味料の量は好みに合わせて変更してください。
タレの量を多めにする場合は、醤油を増やし、酒を入れてもよいでしょう。
3. ゆで卵を揚げる
ゆで卵を油で揚げます。
フライパンを使って少量の油で揚げるか、鍋で多めの油で揚げるかによって、食感が変わります。
多めの油でこんがり揚げると、表面がしっかりとした食感になります。
今回は、フライパンを使って少量の油で揚げます。

卵の表面がきつね色になるまで、返しながらまんべんなく揚げます。
全体が色づいて、表面にしわができるまで揚げます。
揚げ終わった卵は、いったん別の容器に入れて冷まします。

4. タレを作る
揚げた時の油をいくらかフライパンに残します。
鍋であげた場合は、油を別の容器に移すか、フライパンを用意して油を入れます。
弱火で熱してから、2で作った調味料を入れます。

今回は、すりおろした生姜と刻みネギを使いましたが、長めに切ったネギを入れても大丈夫です。
熱が通ったところで、タレの仕上げに塩で味を調えます。

5. 卵を煮込む
タレの中に、卵を入れます。

卵の全体に味が馴染み色づくよう、とろ火で10~15分ほど煮込みます。
好みのタレの濃さになったところで火を止め、完成です。
器に入れて、好みにより新鮮な刻みネギやごまをかけても美味しくいただけます。


普段の卵料理では少し物足りない…と思ったら、ぜひお試しください。




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